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マンションの洗面台リフォームを徹底解説!魅力と注意点とは


マンションの設備の中でも老朽化しやすい部分が水まわりの設備です。浴室にしろキッチンにしろ、他の設備よりも早く痛むケースが少なくありません。
さて、洗面台も水まわり設備の1つですが、意外と浴室やキッチンの陰に隠れてしまい、重要視されないようにも見えます。しかし、毎日使う部分には変わらないため、やはり重要なのです。
ここではマンションの洗面台のリフォームについて取り上げます。洗面台の種類から魅力、そして注意点などまで理解できることでしょう。

目次

・1.マンションの洗面台の種類

・2.今の洗面台の魅力

・3.マンションの洗面台のリフォーム例

・4.費用別にできる洗面台リフォーム

・5.洗面台リフォームの注意点

・6.まとめ

 

マンションの洗面台の種類

まずは洗面台の種類について取り上げましょう。
マンションに使われている住宅建材はバリエーションが豊富ですが、洗面台も種類が豊富で、リフォームの幅が広がります。

洗面台

最も基本的な構成です。設置されるのは洗面ボウル、鏡、水栓です。
機能としては洗顔や手洗いなどに向きます。シャワーを付けないケースが一般的なため、洗髪などにはあまり向きません。
また、他の洗面台と比べて簡易的とも言えるため、コストパフォーマンスに優れることが特徴です。ただ、機能に制限があるため、利用する人と用途を考えるべきでしょう。
リフォームに関しては水道工事の他に、壁紙の張り替えなどの工事が発生します。それほど高額な費用は掛かりません。

ユニット洗面台

ユニット洗面台とは、洗面ボウルや鏡、そして水栓などが収納部分と一体化された洗面台です。
水栓にシャワーが着いているタイプもあり、手洗いや洗顔の他に簡単な洗髪も可能です。朝に髪を洗う時などに向いています。また、収納部分もあるため、日常に使うアイテムの収納も可能です。
リフォームに関しては、ユニット化されているため工事は比較的簡単です。ただ、大きさが規格化されているため、納まりについて注意しなければいけません。周囲の設備との位置関係に注意が必要です。

システム洗面台

システム洗面台は洗面ボウルや鏡などを自分で選べる洗面台です。自分好みのパーツで構成できるため、自分に必王な用途に合わせて組めます。2台を組み合わせることも可能なため、家族が多い世帯には向いています。
システム洗面台は収納にこだわれるのも特徴の1つです。生活に使う洗剤やタオルなどを片付ける時に便利でしょう。デッドスペースの活用にも有効でしょう。
ただ、システム洗面台は自分好みにする場合もあり、コストが高めです。また、工事の規模が比較的大きくなり、他の部分との干渉まで考えなければいけないため、設計にあたっては十分に相談しなければいけません。

 

今の洗面台の魅力

このように、今の洗面台はバリエーションの幅が広いです。
また、昔の洗面台に比べて便利な機能も備わり、魅力的です。
ここでは、今の洗面台の魅力について取り上げましょう。

水栓のバリエーション

以前の洗面台の水栓もバリエーションはありました。
レバー式で操作性の優れるタイプ、シャワー付きの利便性が高いタイプなど、いずれも以前にもあった仕様です。
しかし、最近ではそれだけではありません。タッチレスの水栓が登場してバリエーションが更に増えたのです。
タッチレス水栓は手で直接触れないため、衛生面で優れます。つまり、タッチレスタイプのバリエーション追加により、洗面台がより衛生的になったと言えます。
尚、タッチレス水栓は駅などの公共の場所には設置されていました。家庭用に普及したのは、新型コロナ感染症の流行がキッカケです。

魅力的なボウル

以前の洗面ボウルは清潔な印象を得ましたが、現在のものと比較するとデザイン性には優れませんでした。画一的な色と形状だったからです。
確かに、洗面ボウルは衛生陶器としての性質から、色や形状に制限があったと言えるでしょう。
しかし、今では人工大理石のような高級素材を多用したものも登場し、より洗練されたデザインのタイプが登場しているのです。
これにより、洗面台のデザインバリエーションはグッと増えました。より魅力的なマンションリフォームを可能としているのです。

便利な収納

特に今のユニット洗面台やシステム洗面台は収納が便利になっています。これは徹底したデッドスペース解消の工夫によるものです。狭い部分には洗面用の小物が収納できるように設計されています。
また、ミラー裏などの古いタイプでは活用されなかったスペースも有効活用されています。
他にも、収納用のラックが装備されるなど、至る所で工夫がされ、非常に利便性は高いです。洗面台の進化の1つと言えるでしょう。

省エネ性

洗面台の水栓がタッチレスのタイプが登場していますが、タッチレスのタイプにはお湯を節約するタイプがあります。この機能は給湯器のエネルギーを節約するのに有用です。
また、タッチレス水栓は節水にも役立ちます。タッチレスのセンサーは高性能で瞬時に水が止まるため、無駄な水を流しません。
水道光熱費は意外に膨らんでしまう費用です。家計に嬉しい性能と言えるでしょう。

こだわったデザイン

前にも述べたように、以前の洗面ボウルは清潔さがあったものの、デザイン的には優れませんでした。
しかし、今の洗面台はこだわったデザインで、自分の好みにも組立可能です。
例えば、デザイン性の高い洗面ボウルもありますし、収納部分にも装飾も施せます。こだわった素材を使っていて、より魅力的に作られています。
また、洗面台は部屋の内装に合わせたデザインも可能で、スタイリッシュに演出できます。
このように洗面台はこだわったデザインが可能です。マンションのリフォームをより良くするでしょう。

手入れがしやすい

手入れがしやすいのも魅力の1つです。
例えば、ボウルの排水口は髪の毛やゴミなどが溜まりやすい形状でしたが、今の洗面台は排水口の形状も工夫され、ゴミを取りやすくなっています。
また、汚れが付着しにくい表面加工をしているタイプもあり、手入れが簡単になっていて衛生的です。
他にも、水が溜まりにくい形状にもなっており、メンテナンス性が上がり、利便性が向上しています。

 

マンションの洗面台のリフォーム例

このように洗面台は様々な面で進化を遂げました。
次に、この進化によってマンションの洗面台リフォームにはどのようなメリットが生じたかを、リフォームの例を挙げて解説します。

洗面台の交換

洗面台の交換であっても新型への交換によってメリットが生じます。
例えば、メンテナンス性の向上です。
今の洗面台は昔のものよりも形状や表面処理で工夫されて掃除が簡単になっています。手入れが簡単になることは時間の節約に繋がります。忙しい人には嬉しい特徴と言えるでしょう。
また、省エネ性の向上もメリットです。水栓のタッチレス化により、お湯の節約が可能となります。
このように、洗面台の交換だけでもメリットがあります。単なる交換に見えて、実は有意義なのです。

内装材も併せて交換

内装材も併せて交換するならば機能の追加が可能です。
良い例が機能性内装材の利用です。今の壁紙やクッションフロアには様々な機能が追加されています。汚れが落ちやすいだけでなく、抗菌や防臭などの機能があるため、洗面台まわりのメンテナンスまで簡単になるのです。
尚、内装材の交換は洗面台まわりのデザイン向上にも有用です。他の部屋の雰囲気に合わせて内装材を変えれば、よりスタイリッシュなリフォームとなるでしょう。

間取りも変える

洗面台のリフォームに併せて間取りを変えることも良い案です。
特に、家族構成が変わって洗面台まわりが手狭になった時に推奨されます。例えば、子供が大きくなって、朝の洗面台がラッシュ状態になった場合には、間取りを変えて拡張すると便利になります。
また、洗面ボウルの増設も便利です。朝に洗髪をする場合など、混まずに済みます。

車いすの対応も検討

高齢化社会が進む中で住宅もバリアフリーが課題になっています。
洗面台もその内の1つで、バリアフリー化を考えなければいけません。特に車いすへの対応が課題になると思われます。
さて、リフォームによって間取りを変えられるならば、洗面台の車いす対応も可能となります。間取りを変更すると同時に手すりなども併せて設置するのです。
マンションは戸建て住宅と異なって生活動線が平面で済み、バリアフリー化に向いています。リフォームで洗面台のバリアフリー性を向上させれば、より優しいマンションに変わるでしょう。

 

費用別にできる洗面台リフォーム

このように、洗面台のリフォームは生活を便利にする効果があります。
しかし、洗面台のリフォームも安価ではありません。やはり費用は掛かります。
そこで、ここでは洗面台リフォームを予算別に挙げましょう。

20万円

20万円の予算では可能なリフォームが限られます。
洗面台の交換やユニット洗面台の交換や、洗面台まわりの内装材の交換レベルに留まるでしょう。
ただ、前述のように洗面台の交換だけでも便利になるため、有意義です。

50万円

予算が50万円になると可能なリフォームは増えます。
ユニット洗面台の設置にしても、高機能のタイプが付けられるでしょうし、交換可能な内装材にバリエーションも増えます。より機能的に、よりスタイリッシュに改装が可能でしょう。

100万円

100万円レベルになるとシステム洗面台などの高額なリフォームも射程に入ります。間取りの変更も可能となるかも知れません。バリアフリー化も見えて来るでしょう。
ただし、大掛かりな間取り変更が伴うと、間仕切り壁の工事も生じるため、更に費用が膨らみます。業者と良く相談をして、予算と仕様を詳細まで決めましょう。

 

洗面台リフォームの注意点

ここでは洗面台リフォームの注意点について取り上げます。

管理規約

マンションは区分所有法の他に管理規約で様々な点が制限されています。
リフォームに関しても制限があるため注意が必要です。
例えば、配管部分が専有部分であると思われた部分が、管理規約によって制限を受けていた…といった事例があるからです。
また、洗面台の交換に併せて内装材を変えるときも、交換可能な部分が決められている場合もあります。
いずれにせよ、管理規約はマンションによって異なるため、リフォーム検討の際に詳細までチェックし、管理組合に確認しましょう。

設置位置について

マンションのリフォームでは水まわり設備の位置決めは非常に重要です。仮に、移設をした場合、詰まりやすくなるケースがあるからです。
これは排水管の位置関係によるもので、場所を間違った位置に移すと、排水が上手く行かなくなります。
尚、これは洗面台に限らず、水まわり設備全般に言えることです。キッチンにしろ浴室にしろ、設置位置を間違えると排水に支障を来す場合があります。

大掛かりな工事が必要になり得る

洗面台リフォームは工事によっては大掛かりになることもあります。
例えば、間取り変更を伴ったリフォームをすると、間仕切り壁の移動の他、壁材やフロア材などの変更もあります。そのため、リフォーム費用が膨らみます。
また、デザイン性を重視して、システム洗面台やカウンター洗面台を検討する場合も注意が必要です。
いずれにしても、高級な仕様にしたり、大掛かりな仕様にしたりするならば、工事の規模も大きくなり、費用もそれだけ発生します。予算管理に注意が必要となるでしょう。

 

まとめ

マンションの洗面台リフォームについて取り上げました。洗面台の進化やバリエーション、そしてリフォームの魅力なども把握できたことでしょう。
また、注意点なども取り上げたため、より洗面台リフォームの制限なども理解できたことでしょう。
ともかくとして、洗面台リフォームは魅力のあるリフォームです。マンションをより良くするために有効なため、検討を推奨します。

なお、マンションのリフォーム・リノベーションに関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
PanasonicリフォームClub加盟店でもある当社では、デザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。

「ビルディングデザイン」を利用して、費用を抑えつつ快適な住居をデザインしましょう。
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