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マンションリノベーションの費用とは?相場から節約するポイントまで

家造りの最も大きな課題の1つに資金計画があります。マンションを購入する際には多くの人が悩み、決断し、あるいは諦めます。
これはリノベーションマンションも同じです。予算によって、購入の可否が決まるからです。
さて、リノベーションはリフォームとは異なり、価値向上を狙って行う改装です。それだけに、やはり費用は発生します。
そこで、ここではマンションのリンベーションの費用について取り上げ、相場から節約するポイントまで解説します。

 

目次

・1.リノベーションマンションのメリット

・2.マンションのリノベーションの費用相場

・3.マンション各部分のリノベーション費用

・4.マンションリノベーション費用を節約するポイント

・5.マンションリフォームを相談する時に聞いておきたいこと

・6.まとめ

 

リノベーションマンションのメリット

前述のように、リノベーションは価値向上を狙う改装です。そのため、リノベーションマンションは新築マンションや一般の中古マンションとは違います。
そこで、ここではリノベーションマンションの費用面に関する違いを挙げてみましょう。

新築マンションとの費用の比較

まずは新築マンションと比較してみましょう。
新築マンションは非常に人気が高く、価格もそれだけ高いです。中古マンションに比べると2~3割も違うと言われます。
さて、リノベーションマンションは中古マンションをリノベーションする形態です。そのため、元となる中古マンションとリノベーションの費用により価格は決まります。
さて、両者の価格の比較ですが、リノベーションマンションの方が価格は抑えられるケースが多いです。
と言うのも、新築マンションと中古マンションの価格差はそれだけ大きく、マンションの費用にリノベーション費用を加えたとしても有利なのです。

中古マンションとの機能面に関する比較

中古マンションは築年数によって設置されている設備が異なります。築浅の物件であれば今とあまり変わらない設備が付いているでしょうが、古い物件には旧式の設備が設置されています。
さて、リノベーションマンションは価値を上げる改装のため、古い設備を今の設備と交換します。しかも、グレードを上げることも珍しくありません。そのため、設備の機能面では中古よりもリノベーションマンションに軍配が上がります。
ただし、古過ぎるマンションでは今の設備に対応できない場合があります。その場合はリノベーションに制限が発生するため注意が必要です。

今のマンションのリノベーション技術について

結論を言うならば、今のリノベーションは注文住宅を造るレベルまで進んでいます。マンションの場合は法的制限や管理規約などで制限ができますが、それでも高いレベルです。
設備の性能は当然のことながら、床材などはカバー工法でコストを抑えながらの工事となり、壁紙なども選び放題です。窓サッシは共有部分になるため加工はできませんが、内窓を付ければ性能はアップします。
このように、今のリノベーションの技術はハイレベルです。リノベーションマンションは、このテクノロジーを土台にして完成するのです。

 

マンションのリノベーションの費用相場

ここで、マンションのリノベーション費用の相場を挙げてみましょう。
フルリノベーションと部分的なリノベーションを分けて解説します。

フルリノベーションの場合

マンションのフルリノベーションの費用相場は平米単価として10~20万円程度が相場です。60㎡のマンションの場合は単純計算で600~1200万円程度が一応の目安と言えるでしょう。
ただ、実際のフルリノベーションの場合は単純計算のようには行かず、平米数や間取りによって変化します。設置する設備のグレードによっても変わります。
他にも、間取りを変更したり設備の位置を変えたりするならば、それだけ費用が変動します。
リノベーションを計画するならば、それと並行して資金計画を立て、同時に業者と相談すると良いでしょう。

部分的なリノベーションに絞る場合

リノベーションを部分的に絞る場合にも平米単価を目安にできます。施工する部分に平米単価を当てはめれば一応の計算が成立するからです。
ただし、大きな設備が関係する場合にはケースバイケースと考えるべきです。
特に、水まわりの設備のように配管が関係する場合には工事規模が大きくなる場合もあるため、注意が必要となるでしょう。

 

マンション各部分のリノベーション費用

次に、マンションの各部分のリノベーションの費用を取り上げます。
ただし、マンションの設備はグレードの幅や、配置の変更もあるため、費用は一応の目安です。

LDK

キッチンの交換は概ね50~150万円が相場です。
ただし、壁付けタイプのキッチンを対面式にしたり、キッチンとリビングを繋げてLDKにしたりする場合には250万円以上発生する場合があります。
その他にも、フロア材に天然木のタイプを利用したり、壁を漆喰などで塗ったりする場合には追加の費用が発生するでしょう。
尚、マンションのフロアなどは交換するのではなく、既存の床に新しいフロア材を上から張るカバー工法を採用すればコストダウンが狙えます。

浴室

浴室はユニットバスの交換となりますが、費用的には100~150万円が相場です。
ただ、ユニットバスにも価格帯があり、低いグレードのものを選べば100万円以下も狙えます。その一方で、高機能で高級素材を使った浴室の場合には250万円を超えるでしょう。
尚、浴室にバランス窯を使っている場合には工事の規模が違う場合があります。現場の状況によって変わるため、交換する設備の割には費用が高くなることもあるでしょう。

トイレ

トイレの費用相場は15~20万円程度が相場です。
ところで、トイレは便器のみの交換の場合と、内装材を併せて交換する場合があります。また、手洗い用の水栓
を追加するケースもあります。それによって費用が大きく変わるので注意が必要です。
尚、トイレを移設する場合には配管工事が発生します。状況によって費用が変わるため、業者によく確認しましょう。

内装全般

内装は基本的には平米単価で計算されます。
まず、壁はクロス交換の場合は平米単価で700~1200円レベルです。また、フロアは平米あたり5000~15000円程度となります。また、天井材はクロスの交換で平米2000~10000円くらいになるでしょう。
ただし、床を二重床にしたり、壁に防音材などを使ったりした場合、あるいは天井の高さを変えた場合には別途に費用が発生します。

 

マンションリノベーション費用を節約するポイント

マンションのリノベーションは価格幅があります。
ここでは、リノベーション費用を節約するポイントを紹介します。

費用の掛かる部分と掛からない部分を確認しておく

リノベーションは工事する部分と規模によって費用が異なります。そのため、費用の掛かる部分と掛からない部分を確認しておくことが大切です。例えば、浴室やキッチンの交換は費用が掛かるが、壁紙などは比較的安い…といった知識です。
部分単位の費用の掛かり方を知っておけば、費用の配分が計算可能となり、コストダウンの計画もできるようになります。計画の段階で情報を集めておきましょう。

変更部分の優先順位を決めておく

リノベーションの優先順位を決めておくこともコストダウンには有効です。
優先順位の低い部分からコストを抑えた仕様にすれば、トータルコストを抑えられるからです。
また、優先順位を決めておいて費用を浮かせることができれば、浮いた費用を重要な部分にまわせます。予算を抑えながら充実したリノベーションが可能なのです。

間取りは変えない

リノベーション費用は大掛かりな工事であれば、それだけ多額の費用が発生します。
さて、間取りの変更工事はマンション専有部分の大改造ともいえる工事のため、価格は高いです。間仕切り壁を撤去したり、移動させたりする工事は規模が大きいのです。
逆に間取りを変えないならば、工事の規模が小さくなるため、費用が抑えられます。

デザインのポイントを絞る

デザインのポイントを絞ることも効果的です。
具体例としては内装のデザインがあります。
内装材は高級品を全体に使えば良いのでしょうが、その場合は材料代が高いです。
しかし、重要となるポイントを絞ってアクセント的に高級素材を使うならば、コストダウンが狙えます。
また、デザイン的にもメリハリが出せるため、変化に富んだ面白い部屋造りが可能です。

設備のグレードを下げる

設置する設備のグレードを下げるならば、その分だけコストを削れます。
確かにリノベーションは価値向上の改装です。設備においてもグレードの高いものが欲しいことでしょう。
しかし、グレードの高い製品はそれだけコストが掛かかります。コストを下げるならば折り合いをつけなければいけません。設備のグレードと仕様を検討しましょう。
尚、現状設置されている設備が古過ぎる場合には、現在の普及グレードであっても性能が向上する場合があります。

ブランドにこだわらない

設備などのブランドにこだわるとコストが高くなるケースがあります。
多くのブランドはコストと性能の両立が計られていますが、それでも高い場合は少なくありません。
その一方で、コストダウンに特化した会社があります。知名度の低い会社が値段を下げているケースです。
つまり、ブランドにさえこだわらなければ、コストダウンを前面に出した製品を使えば。リノベーション費用を抑えられるのです。

相見積もりを必ず取る

リノベーションを依頼するときは必ず相見積もりを取るべきです。複数の会社の中から納得の行く費用の会社を選びましょう。
また、相見積もりを取れば、工事の適正価格が分かります。適正価格から逸脱した見積もりを出す会社は危険です。避けるべきでしょう。
尚、リフォーム会社には悪質なところがありますが、そのような会社は逸脱した安さを提示してくれる例が多いです。悪質な業者を見抜くためには工事の適正価格を知っておくべきです。複数業者から相見積もりを取りましょう。

実績のある業者を選ぶ

実績のある業者を選ぶことも重要です。
仮に実績のないところであれば、技術力の乏しいケースも考えられます。後から追加費用を請求されるかも知れません。
その反対に、実績の豊富な業者であれば多くのノウハウを蓄積しています。
コストを抑えての工事も提案してくれるでしょう。

 

マンションリフォームを相談する時に聞いておきたいこと

リノベーションは計画をしっかりと立てなければいけません。そのためには業者との相談が重要です。
そして、費用を抑えるためには、相談の際に聞いておきたいことがあります。
ここでは、業者と相談するときに聞いておきたいことを挙げましょう。

工期

リノベーションは工事費用が重要ですが、工期がどれくらいかも聞いておかなければいけません。
特に、マンションの場合は騒音などで隣家に迷惑を掛けてしまうため、周囲へのアナウンスのためにも、工期を確認しておきましょう。
また、工期に併せて工事の時間帯も確認すべきでしょう。近隣に説明する際に説明が必要となり得るからです。

仮住まいについて

工事の規模によっては仮住まいが必要になることもあります。
それほど長くなかったとしても、家族が一時的に生活できる不動産が必要です。業者が情報を持っている場合があるため、参考までに聞いておきましょう。

追加の工事が発生するかどうか

工事の仕様を決めてしまえば追加は発生しません。
しかし、途中で仕様を変えたりオプションが必要となったりする場合には、追加工事が必要になります。
例えば、換気扇を追加すれば、その施工費用が発生します。
最初の段階で、どのようなオプションを加えたら費用がどのように変わるかを想定し、費用を聞いておきましょう。

設備メンテナンスの費用

マンションのリノベーションは工事が終われば、それで完成すると思えるかもしれません。しかし、住宅設備は適切なメンテナンスが必要です。仮に、メンテナンスをしなかった場合には、故障が早く発生する可能性も出て来ます。
そのため、メンテナンスの方法と発生する費用を聞いておくべきでしょう。
尚、リフォーム会社のメンテナンス体制の確認も必要です。

 

まとめ

マンションリノベーションの費用を中心に取り上げました。
フルリノベーションの費用相場からはじめて、マンションの各部分の費用相場、費用を抑えるポイントなどが分かったことでしょう。また、事前に確認すべき点も掴めたことと思います。
マンションのリノベーションは非常に高額なため、何度もできる工事ではありません。設備と費用のバランスを考えて、魅力的なリノベーションマンションを作りましょう。

なお、マンションのリノベーションに関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。

PanasonicリフォームClub加盟店でもある当社では、デザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。

さらに、物件選びからサポートをしているため、要望に合った空間を提供できます。
「ビルディングデザイン」を利用して、費用を抑えつつ快適な住居をデザインしましょう。
(ビルディングデザインが手掛ける住宅リフォームサービスの詳細はこちら)