マンションのお風呂リフォームを徹底解説!こだわりの例から費用まで
お風呂場は1日の疲れをいやす場所です。そのため、きれいな浴室が欲しい人は多いことでしょう。
しかし、中古マンションの場合には新しい浴室を備えているとは限りません。旧タイプのお風呂場であるケースがあるのです。
そこで望まれることがお風呂場のリフォームです。
しかし、浴室のリフォームは住宅設備の中でも大型のため、知っておくべき点が多くあります。
そこで、ここでは中古マンションのお風呂場リフォームについて、リフォームのメリットや費用、そして気を付けたい点などを紹介します。
目次
浴室のリフォームで変わるマンションライフ
まずは、お風呂のリフォームでマンションの生活がどのように変化するかを再確認しましょう。
浴室リフォームのメリット①:快適になる
最初に挙げられる点が「快適になる点」と言えます。
きれいなお風呂場は気分が良いものです。気分が良ければ精神的にも疲れが取れます。
また、給湯器を交換した場合などは操作性が良くなる場合もあるでしょう。
例えば、今の浴室にはスマートフォンのアプリで操作が可能なものがあります。外出先でお風呂を沸かしておき、帰宅後に入浴できるため、非常に便利です。特に冬場の寒い日には重宝するでしょう。
このような機能のお風呂は最初から設置してあるとは限りません。リフォームだからこそ付けられるのです。
浴室リフォームのメリット②:省エネになる
お風呂場のリフォームは省エネにも繋がります。
これは浴室の保温性能が昔のものより向上しているからです。今の浴室には魔法瓶の技術を応用した浴槽があり、お湯を冷めにくくするものがあります。この仕様であれば沸かし治す必要が減るため、省エネにも繋がるのです。
また、給湯器にも省エネタイプが登場しているため、昔のタイプよりも省エネ性が向上しています。給湯の面からも、リフォームは省エネ性を実現させるのです。
浴室リフォームのメリット③:安全性が向上する
浴室のリフォームによって安全性も向上します。
例えば、今の浴室は手すりが付いていますが、昔の物件の場合は必ずしも付いているとは限りません。お年寄りの方々にとっては安全性に欠けているのです。
また、今のお風呂場の床には滑りにくい素材が使われているタイプがあります。これにより、転倒のリスクが減るため安全性が向上します。
マンションでも可能なこだわりのお風呂
贅沢な浴室の設置はマンションでは難しく思えるかも知れません。マンションはスペースが限られているからです。
しかし、マンションであってもこだわったお風呂の設置は可能です。しかも、お風呂場のバリエーションは広いです。
ここでは、こだわった浴室の例を挙げてみましょう。
天然石材のお風呂の例
石張りの浴室は一般のユニットバスとは違います。一般住宅では見かけられないことでしょう。
浴室内に石材を張ると荘厳な雰囲気すら感じられます。
さて、石材は一般の資材と異なり、多くの制限を持ちますが、浴室に使えない訳ではありません。
間取りを変えて天然石をふんだんに使った高級感あふれる浴室も、リフォームでは実現可能なのです。
天然木のお風呂の例
一般のユニットバスはプラスチックや金属素材で作っています。これは強度が高く、コストパフォーマンスの点でメリットがあります。しかし、木材のような天然素材の感触はありません。
ところで、天然木を浴室に使うと浴室内の雰囲気が大きく変わり、自然を感じられます。気分は非常によくなることでしょう。
尚、利用が可能な樹種はさまざまです。コストが膨らんでも良いならば、ヒノキのような高級な素材がオススメです。
開放的なお風呂の例
開放的なお風呂場も作れます。
例えば、浴室まわりの間取りを変えてスペースを広げられます。浴室と脱衣所の間仕切りをガラス張りにすれば、視界的に広く感じられることでしょう。
ただし、一般のマンションのリフォームではユニットバスが使われます。ユニットバスは基本的には規格製品のため、設置されている設備やサイズは決まっていて、簡単に変えられる訳ではありません。
そのため、浴室の施工が特殊になり、費用も膨らんでしまいます。
バリアフリー化
お風呂場はバリアフリー化のリフォームも可能です。
昔のお風呂場はバリアフリーの点で良くない物件が多数ありました。段差はありますし、床は滑りやすいですし、手摺りが設置されていない物件が少なからずありました。そのため、特にお年寄りには危険だったのです。
しかし、今では段差解消が進み、滑りにくい床材も登場しています。また、手摺りも設置されているため安全です。
お風呂場の機能はグレードによっても異なるため全部の機種が該当するとは限りません。しかし、対応可能な商品は多く、リフォームで実現可能なのです。
省エネ性のアップ
省エネ性もアップしています。
まず挙げられるのが浴槽の交換です。先にも挙げたように浴槽の保温性能は非常に向上しています。また、給湯器の性能アップも先に述べた通りです。
しかし、浴室全体をリフォームするのであれば、省エネ性アップはこれだけではありません。例えば、壁材に断熱材を入れれば浴室そのものの断熱性が向上し、更なる省エネが狙えるのです。
浴室リフォームの費用について
お風呂のリフォームはマンションのリフォームの中でも大掛かりな工事の1つです。それだけに多額の費用が発生します。
リフォームの費用に関しては業者に任せてもよいと思えるかも知れません。しかし、リフォームを経済的にするならば、費用を決める要因を知っておくべきです。
そこで、ここでは、お風呂リフォームの費用について、各グレードに分けて紹介します。
浴室のグレードについて
住宅建材は一般的に「高級」「中級」「普及」の3つのグレードに分かれています。
高級グレードになれば機能が増えて高級素材が使われています。しかし、価格はその分高いです。
その一方で普及グレードはコストパフォーマンスが重視されます。しかし、機能は高いグレードよりも劣ります。
尚、お風呂のリフォームで人気があるグレードは中級です。中級グレードは機能とコストのバランスが良いため、失敗するケースは少ないです。
浴室リフォームの費用:高級グレードの場合
高級グレードに変える場合は費用が大きく膨らみます。仕様にもよりますが150~200万円レベルを考えるべきでしょう。
尚、浴室内に石材や高級木材を使う場合には、それに応じて費用は膨らみます。
その場合には一般の工務店での対応ではなくなる場合もあり得ます。その場合に対応するのは専門の業者やデザイン事務所などです。
費用はそれらの業者に支払う分も発生するため、全体が膨らんでしまうのです。
浴室リフォームの費用:中級グレードの場合
中級グレードは機能とコストのバランスが取れている点が特徴です。価格は概ね100万円前後となります。
ところで、中級グレードになるとメーカー各社で性能が異なる場合があります。つまり、同じレベルの価格で特色が異なる場合があるのです。
そのため、メーカーを選ぶ際にはコストだけでなく、各製品の性能や特徴まで比較すると良いでしょう。
浴室リフォームの費用:普及グレードの場合
普及グレードは価格重視です。リフォームをする場合も価格が押さえられ、50万円程度からあります。
普及グレードも中級と同様にメーカー間での性能差があります。決める前に機能も併せて比較するべきでしょう。
浴室リフォームの費用:スケルトンリフォームで配置を変える場合
お風呂場のリフォームは浴室だけの交換とは限りません。浴室のまわりを含めて変更する場合があります。
良い例としては、スケルトンリフォームが挙げられます。
スケルトンリフォームは間仕切り壁などを一旦撤去して再構築をするため、単なるユニットバスの交換では困難な仕様にも対応可能です。
この場合には、ケースバイケースとはなりますが、高級グレード以上の費用が発生する場合があります。浴室周囲の解体費用の他、新たに壁を設置する費用が発生するからです。
お風呂のリフォームで気を付けたい点
お風呂場のリフォームには様々な方法があるのですが、マンションの場合は独特の制限が発生するケースがあります。
ここでは、浴室リフォームで気を付けたい点を挙げてみましょう。
浴室リフォームの注意点①:管理規約の確認は必須
マンションのリフォームにはさまざまな制限があります。マンションは区分所有法や管理規約に、入居者の可能なリフォームの範囲などが規定されているからです。
例えば、浴室は配管を変えなければいけないケースがありますが、規約によっては配管にも制限が設けられている場合があります。その場合は希望のリフォームが出来ない事態にもなりかねません。
リフォームの仕様が決まった後で、規約で禁止されていたことが分かった場合には、それまでの労力が骨折り損になります。そのような事態を避けるためにも、最初に管理規約を確認しておきましょう。
浴室リフォームの注意点②:近隣住民への説明
浴室のリフォームは大掛かりな工事になります。そのため、近隣住民への説明が欠かせません。工期や工事の時間、騒音の発生などを説明して了解を得ましょう。
リフォーム工事は近隣の人にもよりますが、挨拶と説明の有無によって対応が違う場合があります。礼儀は非常に大切と心掛けるべきでしょう。
尚、仮に礼儀に欠いていた場合、工事の後の近所付き合いにも大きく影響します。工事後のためにも、近隣への説明が大切です。
浴室リフォームの注意点③:予算配分
リフォームは予算配分の検討が非常に大切です。
浴室の場合は特に施工費と製品代の配分が重要となるでしょう。
お風呂場の施工は水を扱う部分だけに、簡単に行かないケースが意外にあります。そのため、予算に余裕を持った方がベターです。
予算に無理が生じないように、ある程度の余裕をもって配分を決めましょう。
浴室リフォームの注意点④:業者選び
リフォームは業者選びも非常に大切です。仮に良くない業者に依頼をするならば施工不良を起こしかねません。また、悪い場合には手抜き工事をする悪質業者の被害を受ける可能性もあります。
ですから、口コミや過去の施工例を見ながら、良い業者を選びましょう。
尚、超高級クラスの浴室を検討する場合には、前述のように一般の工務店ではなく、専門の業者を選定しなければいけません。その場合には過去の施工例のチェックが重要となります。
施工後に「イメージと違った」といった事態にならないように、しっかりと確認しましょう。
浴室リフォームの注意点⑤:追加工事の有無
リフォームには追加工事が発生するケースがあります。
例えば、躯体部分が想像以上に傷んでいた場合です。浴室の設置の際に躯体の修繕や補強の工事が発生する場合などです。浴室は湿気のたまりやすい部分であるため、痛むリスクは高いため、注意が特に必要な箇所なのです。
追加工事の有無の予測は困難ではありますが、仮に発生した場合の一応の費用は聞いておくべきでしょう。
浴室リフォームの注意点⑥:補助金の有無
リフォームは補助金を受けられる場合があります。省エネリフォームが対象になることもあり、お風呂場のリフォームに使える場合があります。
補助金を受けるためには業者指定などに制限がありますが、高額な補助が受けられるケースもあるため、決して無視はできません。浴室のリフォームが必要になった場合には、早い段階で確認すべきでしょう。
尚、補助金制度の中には年度で区切る場合や予算で区切る場合があります。申請するタイミングを間違ったり、予算枠が終わっていたりすると補助金を受けられない場合もあるかも知れません。早い者勝ちともなり得るため、早めに役所に確認して申請しましょう。
浴室リフォームの注意点⑦:仮住まいの必要性
浴室リフォームは短期間で終わりますが、スケルトン化などの大掛かりな工事が伴うと、工事期間が延びてしまうケースがあります。
その場合には仮住まいが必要にもなり得ます。リフォームの工事規模が分かった段階で手配をすべきでしょう。
また、家財の一時保管なども必要にもなり得るので、家具預かりサービスなどの検討も必要です。
尚、仮住まいに関しても費用が発生します。あらかじめ予算として考えておきましょう。
まとめ
マンションのお風呂場のリフォームについて取り上げました。お風呂場のグレード別の費用や気を付けたい点などが把握できたことでしょう。
また、自宅の浴室リフォームを検討していた人は、よりハッキリとしたイメージが掴めたと思います。
マンションの浴室リフォームは大掛かりな工事が伴います。仕様と予算などの計画をしっかりと立て、より良いお風呂場を作りましょう。
なお、大阪でマンションのリフォーム・リノベーションに関するご依頼は「ビルディングデザイン」におまかせください。
PanasonicリフォームClub加盟店でもある当社では、デザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。
お風呂のリフォーム事例を紹介:Panasonicのシステムバスを採用したリフォーム工事
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