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マンションの内装リフォームを徹底解説!マンションライフを決定する1枚上手のポイントとは

マンションの内装は生活空間にダイレクトに影響します。
きれいでスタイリッシュな内装であれば快適な生活空間となりますし、古くて陳腐であれば不快に感じることでしょう。
そのため、マンションの内装リフォームは生活空間のレベルアップに大きく寄与します。また、マンションの価値向上にも繋がるでしょう。
しかし、内装リフォームといっても具体的なイメージができない人は少なくありません。
そこで、ここではマンションの内装リフォームを取り上げ、生活との影響や費用、そして一枚上手にするポイントを中心に解説します。

 

目次

・1.マンションライフと内装

・2.マンションの築年数が経つと内装はどうなるか

・3.マンションの内装リフォームの費用

・4.一枚上手の内装リフォーム

・5.マンションリフォームでの注意点

・6.まとめ

 

マンションライフと内装

まずはマンションの内装が生活にどのように影響しているかを挙げてみましょう。

内装は雰囲気をつくる

内装はマンションの室内の雰囲気をつくります。
内装は基本的には壁・床・天井を指しますが、いずれの部分も状態が良くなくては部屋の雰囲気が良くなりません。
例えば、壁が著しく日焼けをしていたり、フローリングが傷だらけだったりすると、内装がボロボロに見えるため雰囲気が悪くなります。
その点、内装材を新しいものに交換すれば、雰囲気がガラリと良くなります。
内装材の使い方によっては、部屋をくつろぎの空間に変えるでしょうし、シャープな感じのデザインにもなることでしょう。雰囲気をつくる点で内装は重要なのです。

内装は健康状態をも左右する

内装は生活する人の健康状態をも左右します。
これは特にカビによる影響です。内装が古くて適切にメンテナンスをされていないと、壁や天井にカビが生えます。カビの出す胞子はアレルギーの原因の1つのため、健康被害を受けることがあるのです。
その点、内装材が交換されていて適切にメンテナンスをされているならば、カビの生える確率が減ります。それに合わせてアレルギーの発症リスクも減り、健康状態が改善するのです。

内装でマンションの価値も変わる

マンションの価値の基準は「利便性」や「快適性」があります。
当然ながら、内装の状態が良くなると利便性や快適性は向上します。気持ちよく生活できるマンションは誰もが価値を認めるのです。
また。利便性や快適性の他にも、基準の1つとして「収益性」があります。
収益性はマンションを誰かに貸した時の家賃や売却額によって決まりますが、内装の状態に良くなるとレベルは上がります。内装が良い状態であれば高い家賃が狙えるでしょうし、売却にも有利になり得るのです。

 

マンションの築年数が経つと内装はどうなるか

マンションの内装材は老朽化が避けられません。高性能の建築資材が登場して耐用年数は長くなりましたが、それでも老朽化は止められないのです。
では、どれくらい古くなれば、どのような劣化が起こるのでしょうか。
ここでは10年、15年、20年の時点でどのように老朽化が進むかについて取り上げます。

築年数10年

10年で目立ちはじめるケースがクロスの汚れや日焼けです。クロスの黒ずみや黄ばみが目立つようになります。
この時点では汚れが目立つようにはなるのですが、交換するまでの老朽化には至らない場合がほとんどです。
日射などの条件によっても異なりますが、内装のリフォームまでは必要ないと思われます。

築年数15年

15年経つと、クロスの汚れや日焼けが進み、剥がれなども目立つようになります。また、フローリングの表面も荒れる可能性が高まります。
状況にもよりますが、クロス張り替えても良い場合も出るでしょう。
尚、15年経つと、トイレや浴室などの設備故障の発生確率が高まります。

築年数20年

内装全体の老朽化が進むため、リフォームの必要性を強く感じる頃でしょう。
条件にもよりますが、カビによる汚れがひどくなる知れません。その場合にはアレルギーなどの健康被害も考えられるため、内装材の交換が望まれます。
尚、20年も経つと配管のメンテナンスも考えるべきでしょう。様々な部分の痛みが目立つため、トータル的なリフォームを見据える時期でしょう。

 

マンションの内装リフォームの費用

次に、内装リフォームの費用について取り上げます。

クロスの張り替え

クロスにはスタンダードのグレードとハイグレードの2種類があります。
張り替え費用は部屋の広さにもよりますが、スタンダードで5~9万円、ハイグレードで7~10万円が目安です。
居室全体に換算すると、3LDKのマンションであればスタンダードで40~50万円、ハイグレードで56~70万円程度となります。
ただし、張り替える壁紙の素材や施工箇所の状態によって費用が大きく変わる場合もあります。
例えば、キッチンは調理器具や家具が多く、手間がかかるので、他の場所より費用が高くなる傾向があります。

フロア材の張り替え

フロア材は木をベースにしたものとクッションフロアがあります。
さて、木のタイプであっても合板をベースとしたものと無垢の木材をベースにしたものの2種類があります。合板はコストパフォーマンスが高い普及品、無垢のものは高級品の位置づけです。
費用は合板のものが部屋あたり12~16万円、無垢のものが15~20万円程度が目安です。3LDKのマンションでは合板が48~64万円、無垢が60~80万円くらいとなるでしょう。
また、クッションフロアの場合には部屋あたりで5~10万円くらい、マンション全体で25~40万円となるでしょう。
ただし、床材の張り替えの際には、下地の補修や巾木を一緒に交換するなどの追加費用が発生することも多いです。
ただ、実際にはフロア材は使い分けられるケースが一般的です。LDKを木のフロアにして、トイレなどをクッションフロアにする…といった具合です。そのため、費用はケースバイケースになります。

フルリフォームの場合

マンションの内装リフォームをトータルで行った場合には、マンションの間取りによっても異なるのですが、一応の目安が100~200万円程度となるでしょう。
ただ、マンションの内装材にはグレードがあります。コストを重視するならば、資材のグレードを下げれば安く抑えられます。内装業者と相談する時に確認しましょう。

 

一枚上手の内装リフォーム

マンションの内装は使う資材や施工によってゴージャスに作れます。
ここでは、他のマンションよりも「一枚上手」の内装リフォームについて紹介しましょう。

機能性内装材の利用

今の内装材には機能を持たせたタイプがあります。
機能の例としては、防臭、抗菌、抗アレルゲン、汚れが着きにくい、ペット用などです。室内の空気環境が良くなったり、掃除がしやすくなったりするため、使用すれば一般のリフォームよりも質は高くなります。
機能性内装材は持っている機能に応じて使う部屋を変えることも必要です。防臭仕様をトイレに使ったり、抗アレルゲン仕様をリビングに使ったりすれば、マンションはより快適になります。

天然素材の多用

住宅建材には天然素材を多用したものと、金属やプラスチックなどの人工素材を多用したものに分かれます。
フロア材であればウッド系のタイプが前者で、クッションフロアが後者です。
さて、リフォームをより良くするには天然素材の多用がベターです。
ウッド系のフロア材には合板ベースのタイプと天然木の無垢材を使ったタイプがあります。両者を比較するならば、やはり無垢材の方がゴージャスでしょう。
ただ、天然素材を多用したものは定期的なメンテナンスが、人工素材ベースのものよりも重要です。

塗り壁にしてみる

マンションの壁はクロス貼りが一般的です。
しかし、壁はクロスだけが仕上げる方法ではありません。塗り壁にもできるのです。
塗り壁の大きな特徴はテクスチュアです。職人がコテで作る壁の表面にはクロスには見られない手仕事の面白さがあります。
塗り壁に使う素材は漆喰や珪藻土です。この内、珪藻土は吸水性に非常に優れ、内装材に使えば調湿効果が期待できます。湿気の多い季節には余分な湿気を取るため、梅雨時などのジメジメする季節には快適になるでしょう。

断熱性の向上

マンションを構成するコンクリートは断熱性が高い素材ではありません。
また、外壁部分が断熱化されているマンションがありますが、外壁以外にも壁や床などから熱が逃げてしまいます。
しかし、内装部分を断熱化すれば、床や壁などから熱は逃げず、冷暖房効率が上がります。
具体的な手段としては、床下や壁にパネル状の断熱材を設置する方法と、発泡プラスチックを吹き付ける方法があります。

防音性の向上

マンションは防音リフォームも可能です。
さて、音には空気中を伝わるものと固体を伝わるものがあります。空気を伝わる音は会話など、固体を伝わる音は水の流れる音や洗濯機などの音です。
対策としては、空気を伝わる音は壁に吸音パネルや遮音シートなどを施工します。固体を伝わる音は床を二重にする方法が有効です。
尚、防音性の向上のためには窓のリフォームも併せて必要です。マンションの場合は窓枠が共用部分のため、内窓を取り付けて対応します。

 

マンションリフォームでの注意点

ここでは、マンションの内装リフォームの注意点を取り上げましょう。

内装制限の確認

マンションには内装材に制限が設けられています。
これは防火上の観点から決められた規定で、主に壁や天井材に制限があります。火炎は下から上に広がる性質を持つため、特に天井や壁に規制が設けられているのです。
これにより、使用可能な資材が決められているため、リフォーム相談の際には、使える資材をよく確認しましょう。

管理規約の確認

マンションのリフォームには管理規約の確認が欠かせません。
管理規約に合わせて施工方法を考えなければいけないからです。
例えば、フロア部分であれば、マンションによっては張り替えが可能であるケースと、張り替えは禁じているケースがあります。張り替えが可能であれば、全体を撤去しての新たなフロア材の設置が可能です。その一方で、フロアの張り替えを禁じている場合には、既存の床の上に新規のフロア材を敷く施工となります。

リフォームが可能な範囲を確認する

マンションの場合にはリフォーム可能な範囲は専有部分に限定され、共有部分は加工できません。
例えば、壁やフロア部分は専有部分のため加工が可能、窓や玄関ドアは共有部分のため加工が不可です。
しかし、管理規約を見るならば更に厳しい制限が記載されていることが少なくありません。そのため、リフォーム可能な範囲の確認が大切です。
フロア部分であれば加工はカーペット部分までに制限…といった具合に記載されています。熟読しましょう。

リフォームの優先順位を決める

リフォームの優先順位を決めることも大切です。
例えば、優先順位1位がキッチン、2位が浴室、3位がトイレ…といったイメージの順位です。
この順位が決まっていれば、仮にコストに余裕がなくなった場合などに役立ちます。優先順位に沿って予算を割けば問題は解決します。
また、デザインに関しても優先順位は必要でしょう。全部をゴージャスにするのも良いのですが、特に機能とデザインに予算を掛けた部分があれば、変化が出るからです。

資金計画は綿密に

リフォームはマンションを購入するほどの資金は必要ないかも知れませんが、やはり余裕は必要です。
ただ、余裕があるだけでは片手落ちです。資金計画は綿密でなければいけません。
仮に、予算に余裕があったとしても、資金計画がいい加減であれば、追加工事が発生の対応が難しくなることもあります。予算の余裕は大切ですが、資金計画はその前提条件です。綿密に立てましょう。

業者選定は慎重に

リフォームの業者選びは非常に大切です。
技術力に差があり、コストパフォーマンスなども違うからです。ひどい業者の場合は、工事の品質が悪くなるレベルではなく、手抜き工事の可能性すらあります。しかも、工事の後では分からない手抜きもあります。
そのため、業者選定は慎重であるべきです。
選び方としては

  • 相見積もりを取る
  •  提案力のある会社か
  •  過去の実績を調べる
  •  口コミ情報をチェックする
  •  アフターサービスを確認する

などがあります。また、注意点は

  •  安すぎる業者を避ける
  •  見積書の不明確な業者は疑わしい

などです。

 

まとめ

マンションの内装リフォームについて取り上げました。
リフォームの内容や予算などのイメージができたことでしょう。また、注意点などに気が付いた人がいるかも知れません。
ともかくとして、マンションの内装は住み心地に直結します。より良いマンションライフのためにも、より良い業者に相談をして、自分に合う最良の内装としましょう。

なお、マンションのリフォーム・リノベーションに関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
PanasonicリフォームClub加盟店でもある当社では、デザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。

「ビルディングデザイン」を利用して、費用を抑えつつ快適な住居をデザインしましょう。
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