床材のおすすめな種類やメーカーは?特徴と選び方を徹底解説
住宅の多くの面積を占める床材は、さまざまな種類のものがあり、特性や用途によって使い分けが必要な建築材料です。
床材を取り扱うメーカーは多く、床材も種類ごとに多くのメーカーがあります。
そんな多く種類がある床材を選ぶことは非常に困難なことでしょう。
そこで今回の記事では、おすすめの床材のメーカーや、特徴、選び方について詳しく解説していきます。
目次
床材の種類や選び方、おすすめのメーカー
床材にはさまざまな種類があり、その選び方は難しいものです。
メーカーごとにも特徴があり、目的や用途に合ったものを選択することが必要です。
- 床材の種類と特徴
- 床材の選び方のポイント
- 床材の主要メーカー
上記の項目に沿って、床材の選び方やメーカーの特徴について詳しく解説していきます。
床材の種類と特徴
床材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
そんな床材の種類と特徴をいくつか紹介していきます。
- フローリング
フローリングは木質系の床材のことを意味します。
見た目のきれいさ、耐久性、メンテンナス性などに優れた床材です。
住宅やオフィスなどさまざまな場所で使用されています。 - クッションフロア
クッションフロアは塩化ビニール素材の床材です。
クッション性と耐水性、耐久性に優れた床材であり、住宅の水回りの床などで多く使用されています。 - タイル
タイルは見た目の高級感や耐久性、メンテナンス性に優れた床材です。
耐水性や防汚性にも優れているため、玄関や水回りなどで多く使用されています。
上記以外にも、カーペットや畳などもあり、床材の種類は豊富にあるといえます。
床材の選び方のポイント
種類が豊富な床材ですが、その選び方のポイントについては以下のとおりです。
- 床材の用途と使用場所
床材はその特徴から適した使用場所や用途があります。
リビングや居室ではフローリング、水回りではクッションフロアやタイル、和室では畳といったように、用途に合った床材の選択が必要です。 - 床材の材質やデザイン
フローリングは木質系、クッションフロアは塩ビ、タイルなどの材質に種類があり、歩いた時の感覚は全然違います。
デザインについても同様で、高級感を演出するものや、落ち着いた印象になるものなどさまざまです。
材質やデザインも選ぶ際の重要な要素といえます。 - 床材の予算
床材は種類に応じて価格も異なるため注意が必要です。
同じフローリングであっても、樹脂によって金額が変わり、タイルも厚みやサイズなどによって金額は大きく変わります。
床材の金額にも注意して予算内で納まるものを選択することも必要です。
床材の主要メーカーについて
床材を取り扱うメーカーは多くあり、その中で主要メーカーをいくつか紹介します。
床材の種類別で紹介していきます。
・床材の主要メーカー①:木質系フローリング
- ウッドワン
- パナソニック
- LIXIL
- ダイケン
・床材の主要メーカー②:クッションフロア
- サンゲツ
- 東リ
- リリカラ
・床材の主要メーカー③:タイル
- LIXIL
- アドヴァン
- 名古屋モザイク
上記が床材の種類ごとの主要メーカーの一部です。
上記以外にも多くのメーカーがあり、それぞれに特徴的な商品を販売しているため、いろいろなメーカーを比較することも必要です。
人気床材メーカーの特徴
床材の種類の中でも特にフローリングは使用される場面が多く、取り扱うメーカーが多い床材です。
そんなフローリングの人気メーカーとその特徴について解説していきます。
- ウッドワン
ウッドワンの天然木にこだわり、品質とデザイン性の高い床材が特徴のメーカーです。
木目がきれいで足触りがいい無垢のフローリングから、コスパのいい突板による複合フローリングなど豊富な商品がそろっています。 - LIXIL
LIXILはさまざまな建材を取り扱う大手建材メーカーでその床材の種類も豊富にあります。
「ラシッサDフロア」無垢材のような質感が魅力のフローリングや、耐水性、抗菌性の高い機能性の高いフローリングまで、消費者のニーズに合った商品を展開しています。 - パナソニック
パナソニックの床材は機能性の高い商品が多いのが特徴です。
意匠性の高いシート仕上げによるフローリングや、抗菌作用、環境に配慮した床材などさまざまな商品があります。
さらに土足でも使用できるフローリングもあるため、ニーズに対する柔軟な対応が可能となっています。
複合フローリングの魅力と選び方
フローリングには無垢フローリングや複合フローリングといった種類があります。
特に複合フローリングは、基材と表面の仕上げ材を合わせたフローリングで、挽板、突板、シートの3種類に分類されます。
表面の仕上げ材に天然木を使用し、無垢フローリングのような印象を可能とする挽板や突板、シートのデザインによってさまざまなフローリングを実現可能とするシートがあります。
ここからは、そんな複合フローリングのメリットとデメリット、無垢フローリングとの比較について紹介していきます。
複合フローリングのメリットとデメリット
ここではコスパがよく、デザイン性、機能性も高い複合フローリングのメリットとデメリットについて紹介していきます。
複合フローリングのメリット
複合フローリングのメリットとしては主に下記が挙げられます。
- コスパがいい
- デザイン性が高い
- 施工性が高い
複合フローリングは無垢の木を一部使用、またはシートによって形成されているため、天然木のフローリングに比べて価格が安いです。
さらにシートでは自由なデザインが可能であり、木目以外のデザインも可能となっています。
フローリング1枚1枚が正確な寸法で製作されているため、サイズに狂いがなく施工性が高いこともメリットであるといえます。
複合フローリングのデメリット
一方で、複合フローリングのデメリットとしては主に下記が挙げられます。
- 天然木の特性を感じにくい
- 耐用年数が短い
- シックハウス症候群の原因になる可能性がある
天然木を使用する部分が少ないため、天然木本来の温かみなどは感じにくく、耐用年数も短い傾向にあります。
さらに挽板やシート接着のための接着剤がシックハウス症候群の原因になる可能性もあります。
このようにメリットとデメリットが混在する床材であるため、その特徴を理解して使用することが重要となってきます。
無垢フローリングと複合フローリングの比較
メリットやデメリットが反する無垢フローリングと複合フローリングを比較した場合どのような面で変わってくるのかを解説していきます。
- 天然木の温かみや特性の感じやすさ
- メンテナンス性
- 価格
天然木のみで形成されている無垢フローリングは木の特性である温かみなどを感じますが、複合フローリングでは感じにくいです。
メンテンナス性についても、無垢のフローリングは天然木ならではの乾燥収縮や水気に弱いため定期的なメンテナンスが必要です。
価格についても、樹種によりますが無垢フローリングの方が高額になる場合が多く、コスパについて複合フローリングの方が良いといえます。
フローリングの選択では、これらの特徴をしっかりと理解しておくことが重要となってきます。
無垢フローリングの特徴と設置場所
無垢フローリングを天然木から切り出されて作成されたフローリングであり、木の特性である温かみを感じることができる自然素材の床材です。
無垢フローリングの特徴にはメリットとなる部分と適した設置場所があります。
さらに無垢フローリングは定期的なメンテナンスが必要な床材であるため、注意が必要です。
ここからは、そんな無垢フローリングの特徴などを詳しく紹介していきます。
無垢フローリングのメリットと適正な部屋
無垢フローリングその人気の理由にいくつかのメリットがあります。
そんな無垢フローリングのメリットは以下のとおりです。
- 天然素材である自然の風合いを感じられる
- 調湿、温度調整機能がある
- 経年劣化が「あじ」となる
無垢フローリングはその素材の特性から自然の風合いが感じられ、落ち着いた空間演出にも利用できます。
さらに無垢の木は呼吸をするため、調湿作用や温度の調整機能もある優秀な材料です。
経年劣化による変化も楽しめるのは無垢のフローリングだけです。
そんな無垢のフローリングは、リビングやダイニングなどの生活の中心となる部屋に使用することがおすすめです。
水回りなど直射日光が当たる部屋におすすめできません。
無垢フローリングのメンテナンスと注意点
ここでは無垢フローリングのメンテナンスと注意点について紹介していきます。
定期的なメンテナンスとしては、基本的には乾拭きで、なるべく水を使用せずに濡らさないことが重要です。
濡れることで木が反ったり、カビたりする原因となってきます。
傷がついた場合には、紙ヤスリなどで削ることで目立たなくなります。
凹みについては、濡らしたタオルを凹んだ箇所にあて、ドライヤーなど高温で乾かすと元に近い形に戻ります。
大きな注意点としては、直射日光によって、木の色が変色するため直射日光が常時当たることは避けるようにしましょう。
比較的衝撃には弱い樹種が多いため、重量物などの運搬や設置にも注意が必要です。
タイルや塗装床材の表面処理
タイルは表面処理に「釉薬」と呼ばれるガラス質のもの表面に塗り処理を行います。
塗装床材の場合は、所定の塗料を表面に塗ることで処理されています。
ここからは、他の材料と違って表面処理を行う材料について解説していきます。
- タイルタイプと塗装タイプの違い
- 表面の機能性とデザイン性
上記の項目について解説していきます。
タイルタイプと塗装タイプの違い
タイルの表面処理で使用される釉薬は塗料とは違い、タイルを焼く前に塗るガラス質のものです。
その特徴としては、独特の色、色ムラ、ツヤ、光沢によって味わいある印象に仕上がります。
塗装の場合では、種類が豊富にありツヤの有無や色の細かい調整など自由に行うことが可能です。
しかし塗料の種類によって違いますが、定期的な塗り替えが必要となり、定期的なメンテナンスが必要となってくるでしょう。
釉薬の場合は屋根瓦でも使用されるものでありメンテナンスの頻度は非常に少ないです。
このように表面処理の違いでも特徴が変わってくるため、特徴をしっかり理解しておく必要があります。
表面の機能性とデザイン性
タイルの表面処理の効果としては、味わいのあるデザイン性と釉薬によるコーティングで、防水性の向上も行えます。
さらに割れにくくし、汚れ防止の効果も期待でき、実用性の高いものとなってきます。
塗装の場合は、用途に合わせて塗料を選択することが可能であるため、用途に合った塗料を選択し、配色によってデザイン性を向上させることが可能な表面処理であるといえます。
メリットとデメリットで選ぶ床材
床材にはそれぞれ、メリットとデメリットが存在します。
床材を選択する場合、種類などでなくメリット、デメリットから選択することもおすすめです。
そうすることで、より用途に合った床材を選択することが可能です。
ここからは、メリットが明確になっている、フロアタイルなどのクッション性や、適切な素材選びに必要な知識について紹介していきます。
フロアタイルやクッション性の特徴
水回りに設置されることが多い床材に、フロアタイルとクッションフロアがあります。
同じ用途で使用される2つの材料の大きな違いはクッション性の違いです。
フロアタイルは固く、クッション性はなく、クッションフロアは柔らかくクッション性が高いのが特徴です。
クッション性は、安全性、快適性、防音性に影響する重要な要素です。
同じ用途で使用される材料であってもこのように、メリットとデメリットが異なる場合があるため、用途だけでなく、メリットとデメリットから選ぶ方法も最適な床材を見つける方法のひとつといえます。
適切な床材選びに必要な知識
用途や部屋に合った床材を選ぶために多くの知識が必要となってきます。
ここでは、適切な床材選びに必要な知識についていくつか紹介していきます。
- 床材の種類と特性を理解する
- 床材ごとのコストを理解する
- 床材の耐用年数やメンテナンス方法
上記のように床材に関するさまざまな内容を理解しておく必要があります。
適切な床材選びのために正しい知識を身に付けましょう。
まとめ
今回の記事では、さまざまな床材について解説していきました。
床材には多くの種類があり、さらに床材の種類ごとに多くのメーカーがあります。
それぞれに特徴やメリット、デメリットがあり床材を選ぶことは大変な労力です。
今回の記事を参考に、床材それぞれの特徴を理解し、適した場所、適した部屋に適切な床材を選択するための参考にしてください。
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