Panasonicトイレ「アラウーノ」「NewアラウーノV」を徹底比較！仕様の違いや節水・節電機能まで解説

Panasonicのタンクレストイレは「アラウーノL150シリーズ」「アラウーノS160シリーズ」「NewアラウーノV」の3種類があります。
今回は3種類のトイレをデザインから機能の違いまで比較してご紹介いたします。

 

目次

・1.Panasonicのタンクレストイレ共通の機能や素材について
　・1.1.スゴピカ素材
　・1.2.ひとふき形状
　・1.3.水位調節

・2.トイレデザイン・サイズを「アラウーノ」「NewアラウーノV」で比較
　・2.1.デザインの違い
　・2.2.サイズの違いはあまりなく、昔よりもコンパクト
　・2.3.トイレ空間コーディネート

・3.トイレ本体の価格や使用電力・水量を比較！
　・3.1.節水機能で金額を比較
　・3.2.節電機能の違いは？

・4.おそうじをラクにする機能を比べる
　・4.1.掃除しやすいポイントを比較
　・4.2.掃除を減らせる機能が多いのは？

・5.トイレを快適にする機能を比較
　・5.1.快適機能の有無を比較
　・5.2.アラウーノL150だけの快適機能3選

・8.Panasonicトイレの比較まとめ

 

Panasonicのタンクレストイレ共通の機能や素材について

「アラウーノL150シリーズ／S160シリーズ」「NewアラウーノV」はそれぞれ異なる機能がありますが、共通の機能もあります。こちらでは、共通する機能や素材について解説いたします。

スゴピカ素材

（写真引用：Panasonic公式HP「トイレ：スゴピカ素材（有機ガラス系）」）

トイレ本体は「スゴピカ素材」という、Panasonic独自の有機ガラス系の素材で作られています。水アカがつきにくく丈夫であることが特徴です。汚れの原因である水アカがつきにくいため、ぬめりや黒ずみなどのイヤな汚れまで生まれにくい素材です。また、スゴピカ素材は丈夫さも兼ね備えています。水族館の水槽にも使われている程の強さであるため、陶器のトイレでの懸念点である「割れ」や「ヒビ」「キズ」にも強い素材です。

ひとふき形状

3種類のトイレはすべて「ひとふき形状」になっています。その名の通り、ひとふきで簡単に拭ける形状です。側面も凹凸が少なく拭き掃除がしやすいですが、便器のフチ裏は特に工夫が凝らされています。従来のトイレのフチ裏は手が届きにくく、掃除する際に不便でしたが、形状が改善されることで隅々までお掃除がラクにできるようになりました。

水位調節

掃除をする際に便器に溜まっている水の位置を下げて調節してくれる機能です。トイレはいつも同じ水位で水が張ってあるため、放置していると輪ジミの原因となるほか、気を付けていても掃除がしにくい部分です。しかし、水位調節機能がついていればリモコンのボタン一つで水位を下げることができます。掃除がラクになる嬉しい機能のひとつです。

他にも、水が便器内を旋回している間は排出せずに水を溜め、その後勢いよく一気に排出させる仕組みにより少ない水量で流せる「ターントラップ方式」や、停電時にも非常用のハンドルで排水できる「停電対応」などの共通機能があります。

 

トイレデザイン・サイズを「アラウーノ」「NewアラウーノV」で比較

リフォームなどでトイレを選ぶ際に、まず比較しやすいのは見た目です。サイズやデザインはもちろんのこと、トイレ空間全体で考えた場合リモコンや便ふたのカラーも重要な比較要素となります。３種類のトイレのデザインの違いから、トイレ空間のコーディネートに関わるアイテムの選択可否まで比較します。

（写真引用：Panasonic公式HP「アラウーノシリーズ」）

デザインの違い

３種類のトイレのデザインを比べた時に、違いが目立つのは「NewアラウーノV」です。こちらはタンクレス型便器に専用便座をつけるタイプのトイレです。便座の種類と手洗いのあり・なしが選べます。手洗いありを選択すると他のトイレとは見た目が大きく異なります。

「アラウーノL150シリーズ」「アラウーノS160シリーズ」はよく似たデザインとなっていますが「アラウーノL150シリーズ」は便ふたが大きく、フルカバーの仕様です。フルカバーにより汚れが溜まりにくくなっています。どちらも「スキマレス設計」のため、凹凸が少なく拭き掃除がしやすいです。

サイズの違いはあまりなく、昔よりもコンパクト

トイレのサイズを比較すると、３種類ともあまり差がありません。しかし従来のトイレよりも奥行きが非常に小さくなり、その分広々とトイレを使えるようになっています。高さを比較すると「NewアラウーノV・手洗いあり」の場合は手洗い器がある分、他と比べて高さが出るようになります。

トイレ空間コーディネート

トイレ空間全体でコーディネートを考える場合、トイレ本体以外のアイテム選びも欠かせません。リモコンや便ふたのカラー、アームレストなどのアイテムをご紹介いたします。

リモコン

（写真引用：Panasonic公式HP「アラウーノトイレ設備カタログ」）

 洗浄機能や自動開閉などで使用するリモコンは、トイレによって選べるデザインが変わります。「アラウーノL150シリーズ」では8種類、「アラウーノS160シリーズ」では3種類、「NewアラウーノV」は1種類のみです。オプションとなるリモコンもあります。最近では壁紙や収納などと合わせて、ブラックのリモコンを選ばれる方も増えています。トイレ空間のデザインに合わせて選びましょう。

便ふたカラー

便器本体のカラーは、すべてホワイトです。しかし「アラウーノL150シリーズ」では、オプションで便ふたのカラーが選択できます。アラウーノL150シリーズの便ふたカラーは色柄や質感にこだわりがあり、上質です。「テラコッタレッド」や「フレンチオリーブ」など11色から選ぶことができ、ワンランク上のトイレ空間に仕上げることが出来ます。

アームレスト

（写真引用：Panasonic公式HP「アラウーノトイレ設備カタログ」）

 

「アラウーノL150シリーズ」では、アームレストをオプションで追加することができます。立ち上がる際にあると便利なアームレストは、5色から選べます。便ふたカラーとコーディネートしやすいカラーバリエーションとなっていることに加え、人工皮革を採用しているため肌ざわりも抜群です。

 

トイレ本体の価格や使用電力・水量を比較！

トイレをリフォームする際に、多くの方が気になるのが金額です。トイレ本体の価格はもちろんのこと、今使っているトイレよりも水や電気などの使用料金にどう変化があるのか気になるものです。こちらでは金額を比較してお伝えいたします。

トイレ本体価格の比較表

 ※記載の価格はカタログに記載の定価（税別）です。また、便座の種類や排水の方向・必要な部材により価格は異なります。

節水機能で金額を比較

昔のトイレと比べると、流す際に使う水の量は大幅に減っています。Panasonicでは、「ターントラップ方式」の流し方をすることでしっかり流し節水できるようになっています。3種類のトイレのうち、最も節水ができるのは「NewアラウーノV」です。しかしながら、その他のアラウーノのトイレも充分水の量が少なくて済むようになっています。どのトイレも1990年頃と比べて約70％節水、2000年頃と比べると約40％も節水できるようになりました。

※アラウーノS160シリーズは、2024年9月20日発売開始のタイプ1Kの場合の使用水量です。

節電機能の違いは？

一日中家で過ごしても、トイレを使用する時間はわずかです。Panasonicのトイレでは、使わない間は電気料金を抑える機能が搭載されています。

節電機能の比較表

最も節電機能が充実しているのは「アラウーノL150シリーズ」ということがわかります。特徴的な節電機能の解説は以下の通りです。

アラウーノS160シリーズの節電機能は「エコモード」

「エコモード」はリモコンにあるボタン一つでエコに設定ができる機能です。便座や温水の待機電力を削減することにより、消費電力を減らす仕組みとなっています。

アラウーノL150シリーズの節電機能は「エコナビ」と「エコモード」

S160シリーズにも搭載されている「エコモード」に加え、「エコナビ」はより自動で節電してくれる機能です。センサーが人や温度を検知してくれ、最適なエコに導いてくれます。

NewアラウーノVの節電機能は「おまかせ節電」

便座が生活パターンを学習します。学習して使用しない時間に自動で節電する仕組みです。

切タイマー

暖房便座や温水などを切った状態にして、無駄な電気を抑える機能です。アラウーノでは4・6・8時間、NewアラウーノVでは8時間の切タイマーの設定があります。

・L150シリーズのみの「速暖便座」

（写真引用：Panasonic公式HP「アラウーノトイレ設備カタログ」）

速暖便座は、室温を感知して必要な時に高速ですぐに温める「あったか速暖便座」と、使うその瞬間だけシャワーを温める「瞬間湯わかし方式」の両方で、節電できる機能です。

 

おそうじをラクにする機能を比べる

リフォームを検討する際、今使っているトイレよりも汚れがつきにくく、掃除がラクになることを重視して選ばれる方はとても多いです。Panasonicのタンクレストイレは、掃除をラクにする機能が沢山あります。

おそうじをラクにする機能の比較表

激落ちバブル

（写真引用：Panasonic公式HP「激落ちバブル」）

「アラウーノL150シリーズ／S160シリーズ」で特徴的なお掃除機能が激落ちバブルです。流す度に水だけでなく泡が流れることで汚れを落とし、しっかりとお掃除をしてくれる機能です。

はじめに「ミリバブル」が大きな汚れを除去、次に「マイクロバブル」の小さな泡で細かな汚れまで落とす仕組みになっています。泡は台所用の中性洗剤を使用するため、手軽に掃除をラクにすることができます。

パワフル水流

どのトイレも、ぐるりと旋回して勢いよく流す「パワフル水流」を採用しています。中でも、アラウーノL150シリーズ／S160シリーズでは水流をコントロールし内面全体をぐるりと洗う「スパイラル水流」、NewアラウーノVでは約20秒と時間をかけて旋回しながらまんべんなく流し、節水と洗浄力の両立が可能にする「３Dツイスター水流」と違いがあります。

トリプル汚れガード

泡とトイレの構造により「トビハネ汚れ」をおさえる機能です。便座を上げると泡が出てハネをおさえ、ガードで垂れたり飛び出したりしにくい構造となっています。男性が立って用を足すことを想定した機能のため、現在お使いのトイレでトビハネ汚れのお掃除が苦痛である方にお勧めです。

 掃除しやすいポイントを比較

3種類のトイレに共通する特徴である「スゴピカ素材」や「ひとふき形状」は、お掃除がラクになる機能でもあります。さらに「アラウーノL150シリーズ」「アラウーノS160シリーズ」・「NewアラウーノV」はそれぞれお掃除がしやすい点にも違いが見られます。

アラウーノL150シリーズ／S160シリーズ

（写真引用：Panasonic公式HP「スキマレス設計」）

アラウーノは両方とも「スキマレス設計」となっています。便器の継ぎ目や便座周囲のスキマがほとんどありません。今まで掃除が大変だった便座の合わせ目までスキマがないため、拭き掃除のストレスも軽減されます。

NewアラウーノV

（写真引用：Panasonic公式HP「V専用トワレ」）

NewアラウーノVは便器と便座が分かれており、組み合わせが選べるタンクレストイレです。便器と便座が分かれている場合、汚れが溜まりやすいにも関わらず手が届かない部分が従来のトイレではありました。しかしNewアラウーノVと組み合わせるV専用トワレでは、便ふたと便座本体を取り外すことができます。着脱が簡単にできるようになったことで、今まで手が届かなかった部分までお掃除ができるようになります。

掃除を減らせる機能が多いのは？

他の水回り設備よりも掃除の頻度が多いトイレですが、少しでも頻度を減らすことができれば毎日の生活がラクになります。Panasonicのトイレでは、お掃除の頻度を減らせる機能が主に3点あります。

お掃除を減らせる機能の比較表

オゾンウォーター

アラウーノL150シリーズには、オゾンウォーターを自動で散布する機能があります。除菌効果のあるオゾン水を出すことで、汚れの原因となる菌を抑制します。リモコンを押して操作する必要はなく、トイレから退出して約3分後に自動散布するため、手間が掛からずキレイが保てることもメリットです。オゾンウォーターは、アラウーノL150シリーズのタイプ０と１のみの機能です。

ステンレスノズル

（写真引用：Panasonic公式HP「トイレ：快適性」）

ノズルの使用時には特に衛生面が気になりますが、Panasonicのトイレはステンレスのノズルとなっており、汚れがつきにくいです。ステンレスノズルは、他のメーカーにはあまりない特殊なノズルです。また、継ぎ目のない構造のため掃除の際もさっと拭くだけで終わります。

ナノイーX

ナノイーＸとは、ニオイや汚れを抑制する微粒子イオンです。ナノイーXが便器本体から放出されると、トイレの壁などに付いたニオイを脱臭します。また、汚れのもとになる菌やウイルスを抑制します。トイレ空間までキレイにしてくれるのは、様々な製品を販売しているPanasonicならではの機能です。ナノイーXは、アラウーノL150シリーズタイプ０のみの搭載です。

 

トイレを快適にする機能を比較

トイレを快適にする機能と言えば、脱臭機能やおしり洗浄、便ふた自動開閉などが挙げられます。あると嬉しい機能は、リフォームの際に一度検討してみるのがお勧めです。

快適機能の有無を比較

トイレを快適にする機能の比較表

オート洗浄

オート洗浄とは、着座し用を足し終えて立つと自動で洗浄する機能です。こちらの機能の中には、流す前に便ふたを閉じてから自動で洗浄する「クローズ洗浄モード」もあります。洗浄レバーや便ふたを触らずに済むため、衛生面でも安心感もあり快適にトイレを使うことができます。

オート脱臭

便座に座るとセンサーが検知し、脱臭をしてくれる機能です。トイレの不快なニオイを取り除いてくれ、次に使う人が気になりにくいというメリットがあります。

おしり・ビデ洗浄

快適機能のひとつであるおしり・ビデ洗浄は、様々なタイプがあります。ノーマルな洗浄のほか、ノズルが前後に動く「ムーブ洗浄」や強弱のある水流を繰り返す「リズム洗浄」など、その時々に合わせた洗浄ができます。さらに、ノズルの位置が5段階で調節可能なトイレは「アラウーノL150シリーズ」と「NewアラウーノVのSシリーズ」です。

便ふた自動開閉・電動開閉

便ふたが自動で開閉すると、ふたに触れなくて良いため衛生的です。また、センサーで感知して開け閉めしてくれるため閉め忘れることがありません。自動開閉の機能は節電にもつながります。

アプリ対応

（写真引用：Panasonic公式HP「アラウーノアプリ」）

「アラウーノアプリ」は掃除や健康など、トイレに関係することをサポートしてくれるアプリです。具体的には、フィルターのお掃除のタイミングを知らせてくれたり、「お通じモニタ」で大洗浄をカウントして健康管理をしてくれたりする機能があります。毎日使うトイレだからこその活用方法があり、あると便利です。

アラウーノL150だけの快適機能3選

「アラウーノL150シリーズ」は、Panasonicのタンクレストイレの最高峰です。そのため、L150シリーズにしかない機能があります。こちらではL150シリーズだけの快適機能をご紹介いたします。

LED間接照明

（写真引用：Panasonic公式HP「トイレ：快適性」）

「夜間にトイレに行くとき、照明が眩しくて目が覚めてしまう」という方にお勧めの機能がLED間接照明です。入室を検知すると背面と便器内をほんのりと照らし、睡眠の妨げになりにくい嬉しい機能です。

流水音

気になる音をマスキングしてくれる機能です。まるでお店のように配慮されている機能で、来客の多いお家にもお勧めです。

温風乾燥

おしり・ビデ洗浄の使用後に乾燥させるための機能です。デリケートな部分であるため、温風乾燥により優しくケアできます。

以上の快適機能の他にも、アラウーノL150シリーズではオゾンウォーター・ナノイーX・速暖便座など、便利で特別な機能やアイテムが多く搭載されています。

 

Panasonicトイレの比較まとめ

今回は、Panasonicのタンクレストイレ「アラウーノL150シリーズ」「アラウーノS160シリーズ」「NewアラウーノV」を比較して紹介いたしました。
アラウーノL150シリーズは、アラウーノシリーズの最高峰です。清掃性から快適さ、便利性まで備わっており、多くの機能が搭載されています。アラウーノS160シリーズはベーシックながらも機能は充実しています。掃除のしやすさを重視し、LED間接照明などの快適機能は少なくても良いという方にとてもお勧めです。
NewアラウーノVは使う人に合わせて好きに組み合わせることができるトイレです。手洗いのあり・なしや、便器が5種類の中から選択できるため、様々なご家庭に合うトイレを選ぶことができます。また、3種類の中で最も節水してくれるトイレでもあります。

それぞれの特徴を比較した後には、見た目や機能をPanasonicのショールームで確認することをお勧めいたします。我が家に合うトイレを選び心地よいトイレ空間を作りましょう。

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アラウーノのリフォーム事例を紹介①：アラウーノ（S160タイプ＋手洗い器付き）によるトイレリフォーム工事

 

 

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