【短期集中リフォーム解説vol.4】リフォーム資金計画のポイントは?賢くリフォームするためのガイド
リフォームを行う際には、リフォーム工事の内容が注目されがちですが、工事費用の計画も重要なポイントとなってきます。
いくらリフォームの希望を膨らませても、予算オーバーとなってしまっては意味がありません。
そこで今回の記事では、リフォーム資金計画のポイントについて詳しく解説していきます。リフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
・1.賢いリフォーム資金計画の基本
・1.1.リフォームの全体像について
・1.2.リフォーム費用の概説
・2.リフォーム費用の内訳と価格
・2.1.一階全面リフォーム費用の詳細
・2.2.部分リフォーム費用を抑えるコツ
・3.リフォーム資金の計画立案
・3.1.予算の設定と資金の準備
・3.2.リフォームローンと住宅ローンの比較
・3.3.借り入れの際に注意すべき条件
・4.リフォーム資金活用のテクニック
・4.1.補助金や助成金の制度活用法
・4.2.リフォームで利用できる減税制度
・4.3.資金計画の見直しと最適化
賢いリフォーム資金計画の基本
賢くリフォームの資金計画を行うための基本的なポイントはいくつかあります。
- 予算の算出
希望のリフォームにどれくらい費用がかかるのか、予算の算出を行います。 - 資金の準備方法
リフォーム工事の資金をどのように準備するかを検討します。
一般的には、自己資金かリフォームローンを利用する場合に分けられます。 - 見積りの取得
リフォーム工事業者から、工事の見積りを取得します。
見積りを取得する場合には、複数の業者から見積りを取得することがおすすめです。 - 予備費を含める
リフォームでは、工事中に予期せぬ問題が発生する場合があります。
そんな問題に対応するため、予備費を予算に組みこんでおくと安心です。 - 支払いのスケジュール
リフォーム工事では一般的に、着工金、中間金、完工金という形で工事のタイミングに合わせて支払いを行う場合が多いです。
そのため支払いのタイミングをしっかりと確認しておく必要性があります。
上記のポイントを押さえておくことで賢くリフォームの資金計画を進めることが可能です。
リフォームの全体像について
リフォーム資金計画を充実したものとするためには、リフォームの全体像を理解しておく必要があります。
- 目的の明確化
リフォームの目的を明確にします。
家の老朽化対策、ライフスタイルの変化に対応、設備機器の故障など。 - 計画の立案
リフォームの範囲や工事内容などを明確にしていきます。 - 予算の設定
業者から見積りなどを取得し、リフォームにかかる費用の算出と行います。
工事費用に追加して予備費を計上しておくことが重要です。 - 資金の調達
資金の調達方法を決定します。
ローンを利用する場合は、さまざまな書類の用意や審査が必要であるため注意が必要です。 - 業者の決定
見積りを取得した業者の中から、事を依頼する業者を決定します。 - 工事契約の締結
業者が決定したら契約を結びます。
契約書の内容はしっかりと確認し、不明点は随時確認していきましょう。 - 工事着工、工事完了
契約後には工事がスタートしていきます。
工事中は進捗状況の確認などを行います。
契約内容の工事がすべて完了したら、完成となっていきます。 - 引渡し、アフターメンテナンス
工事完了後、最終金の支払いなどを行い引渡しです。
その後はアフターメンテナンスとして工事業者と関わっていく形となっていきます。
上記が一般的なリフォーム工事の全体像となってきます。
全体の流れを理解しておくことで、どこでお金が必要となってくるか明確となってくるので、ぜひ覚えておきましょう。
リフォーム費用の概説
リフォーム資金計画を進める際には、リフォーム費用を概算でも算出しておくことが重要です。
一般的なリフォーム費用を理解しておくことで、資金計画の参考にも使用でき、さらに業者から見積りが適正な金額かの判断が可能となっていきます。
リフォームの内容、規模、使用する材料や仕様によって金額に差はありますが、一般的な工事であれば、差異は少ない傾向にあります。
そのため情報収集をしっかり行い、リフォーム相場を早めに把握しておくことが重要です。
リフォーム費用の内訳と価格
リフォーム費用は工事の内容や場所によって異なってきますが、一般的なリフォーム相場をみておくことで、相場感がわかり予算内でできる工事範囲がわかります。
そんなリフォームの種類別の費用には以下のようになっています。
リフォーム内容 | 金額相場 |
お風呂 | 80~120万円 |
トイレ | 15~30万円 |
キッチン | 60~100万円 |
クロスの張替 | 5万円~ |
床の張替 | 5万円~ |
工事種類別で上記のようなものがありますが、設備の仕様やサイズ、工事範囲によって大きく異なるため参考費用としておきましょう。
さらにリフォーム費用の内訳としては以下のような項目があります。
- 材料費
使用する設備や建材などの材料費 - 施工費
工事を行う職人の人件費 - 諸経費
現場管理費や経費など
上記の金額を合計してリフォーム工事費用となっていきます。
資金計画ではこの金額に、予備費や仮住まいの費用や、ローンの諸費用などを含めて発生する費用すべてを計上して計画する必要があります。
一階全面リフォーム費用の詳細
ここではリフォーム費用や詳細の例として一階全面リフォームの場合について詳しく解説していきます。
一階全面リフォームは、1階の骨組み部分や外部面などを残し、全面的なリフォーム工事を行うことをいいます。
リフォーム工事費用の目安としては、マンションの場合は坪50万円~、戸建ての場合は60万円~となっています。
マンションリフォームの場合は全面リフォームであっても、施工可能範囲に制約があるため安くなる傾向にあります。
全面リフォームの場合は、工事中は生活が継続できないため、仮住まいを用意してそちらで生活を行う必要が出てきます。
さらに工事後も使用する家具や設備類は、貸倉庫やトランクルームなどの保管場所の確保も必要です。
全面リフォームの場合はこれらの賃貸、レンタル費用が発生することを理解しておきましょう。
これらの費用を工事費用と合わせて全体の費用として算出して、しっかりとした資金計画を立てていきましょう。
部分リフォーム費用を抑えるコツ
全面リフォームは費用がかかるため、部分リフォームで費用を抑える方法があります。
工事範囲を部分的にして、費用を抑えることが可能です。
そんな部分リフォームの費用をさらに節約する方法についていくつか紹介します。
- 可能な範囲はDIY
専門知識や経験が必要ない箇所はDIYで行うことも可能です。
特に簡単な塗装はDIYにおすすめです。 - 業者の比較と選定
複数の業者を比較することによって、適切な金額で安価な業者を選択可能です。
しかし安すぎる業者には、何か問題がある場合やトラブルの原因となる可能性があるため、注意して、慎重に選択しましょう。 - 繁忙期を避ける
リフォーム業界が忙しい時期を避けて、暇になる時期に工事を依頼することで、通常より工事費用が安くなる場合があります。 - 補助金や助成金の活用
国や県、市区町村が実施している補助金や助成金を活用するのも節約につながります。
条件や時期などさまざまあるため、ホームページなどから情報収集しておきましょう。
上記を参考に少しでも工事費用を節約できるようにしてください。
リフォーム資金の計画立案
リフォームの資金計画を進めていくうえで、重要なのはフォーム資金の計画立案です。
リフォーム予算を算出して、その予算を満たす資金調達が必要です。
資金調達方法としては大きく分けて2つの種類があり、自己資金と各種ローンを利用する方法があります。
自己資金の場合は自身のお金であるため自由に使用することが可能ですが、各種ローンは特殊なものとなっています。
ここからは、予算の設定や資金調達、各種ローンのことについて詳しく紹介していきます。
予算の設定と資金の準備
予算の設定については、リフォームに掛けられる全ての予算を設定していきます。
工事費用、予備費、追加費用などリフォームを行うためにすべての費用を含めた計画が必要となってきます。
計上する予算に漏れがあると、資金準備の際に問題が発生するため、もれなく予算の計上を行いましょう。
予算の設定が完了できたら、資金の準備を進めていきます。
自己資金のみの場合は、特に問題なく資金の確保ができていればよいです。
しかし各種ローンを全額もしくは一部使用する場合には、借入先の銀行ごとに手続きを進めていくこととなっていきます。
さらに資金として補助金の活用も考慮に入れましょう。
しかし補助金は確実に受け取れる場合のみとして、不明確な部分がある場合は予算に含めない方が予算のズレが発生しにくいです。
リフォームローンと住宅ローンの比較
リフォームでよく使用されるローンに、リフォームローンと住宅ローンがあります。
この2つにはそれぞれ異なった特徴があります。ここではこの2つのローンについて詳しく紹介していきます。
- リフォームローン
リフォームローンは、リフォーム工事に使用することを目的とされるローンです。
特徴としては、金利は住宅ローンよりは高めの傾向にあります。
借入額は数十万円~1500万円程度ぐらいのものが多いです。
返済期間は最長で15年程度のものが多く、審査は比較的短期間が完了し、住宅ローンよりも審査が緩いです。 - 住宅ローン
住宅ローンは住宅の購入や新築、増改築の工事に使用することを目的とされるローンです。
特徴としては、リフォームローンより安い金利で、借入額の限度額も大きいものとなっています。
返済期間は最長35年程度で、審査はリフォームローンに比べて厳しいです。
上記のように小規模であれば、リフォームローンがおすすめで、大規模な工事となってくると住宅ローンがおすすめのローンであるといえます。
借り入れの際に注意すべき条件
リフォーム費用の資金調達でローンを利用する際には注意しておくことや確認すべきことがいくつかあります。
そんな注意点や確認事項について以下のようなものがあります。
- 金利の確認
ローンを利用する場合の重要な要素に金利があります。
この金利によって同じ金額の借り入れを行っても、最終的な支払金額が変わってきます。
そのため、金利の低い金融機関を選択しましょう。 - 借入限度額
ローンの種類や金融機関によって借入限度額に違いがあります。
工事予定のリフォーム金額を満たす金額の借入が可能であるのか確認しておきましょう。 - 返済期間
返済期間についても、金利や借入限度額同様、違いがあるためか確認が必要です。
これによって月々の返済額に差が出てくるので注意しておきましょう。 - 審査の厳しさ
ローンは審査に通らなければ借り入れできません
審査には年収や信用情報など厳しくチェックします。
必要な書類もいろいろあるため、事前に審査への備えが必要です。
その他にも、担保の必要性や団体信用生命保険への加入などが必要な場合があります。
スムーズな借り入れを実行するため、事前確認をしっかり行いましょう。
リフォーム資金活用のテクニック
リフォーム資金調達の負担を軽減するためにいくつかの方法があります。
その方法の例として、補助金や助成金を活用する方法、減税制度を利用する方法があります。
ここからは、この2つの方法について詳しく紹介していきます。
ぜひ参考にしていただき、制度などを有効に活用していきましょう。
補助金や助成金の制度活用法
リフォームで利用できる補助金や助成金にはさまざまなものがあります。
国や都道府県、市区町村独自で整備されたものや、特定の工事に対して助成されるものなど多種多様なものがあります。
耐震、断熱、省エネ、バリアフリー対応のような、目的や工事種類に応じた補助金が用意されている場合が多いです。
補助や助成を受けるための条件もそれぞれに異なるため、住まいの都道府県、市区町村のホームページを事前に確認することが必要です。
リフォームで利用できる減税制度
リフォームで利用できる減税制度には、いくつかの種類があります。
- 住宅ローン減税
所得税の減税を受けることができる制度です。
住宅ローンを利用し一定の条件を満たすことで制度を活用することが可能です。 - 所得税の特別控除
特定のリフォーム工事を実施することで、所得税の特別控除が受けられます。
耐震、省エネ、バリアフリーなどのリフォームが対象となってきます。 - 固定資産税の減税
一定の条件を満たすリフォーム工事を実施することで、固定資産税の減額を受けられます。
リフォームの工事内容によって受けられるものは限られますが、長期的に減税されるものもあるため、金銭的負担軽減する効果的なものとなっています。
資金計画の見直しと最適化
資金計画は一度まとまったら、見直しと最適化を行うことが重要です。
これはリフォーム成功にもつながる重要な要素です。
そんな見直しと最適化のポイントには以下のようなものがあります。
- 現在の収入や支出、借入状況ななどの現状の把握
- リフォームの優先順位の設定
- 各種ローンの選択
- 補助金などの制度の不可否
- 予備費の確保
- ファイナンシャルプランナーなどの各種専門家に相談
上記の項目を参考に見直しと最適化を実施、より制度の高い資金計画の作成を実現しましょう。
まとめ
今回の記事では、リフォーム資金計画のポイントについて詳しく解説していきました。
リフォーム計画をスムーズに進めるために資金計画は非常に重要なものです。
正確な資金計画が立てられるかによって、希望のリフォームを実現できるか変わってきます。
今回の記事を参考に、資金計画の重要性を理解して、希望のリフォームを実現していってください。
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