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【短期集中リフォーム解説vol.6】中古マンション購入時に必ず確認したい、重要なポイントとは

立地や仕様がいい新築マンションは高額であるため、なかなか購入が困難な場合があることでしょう。
そこで検討されるのが中古マンションの購入です。
中古マンションを購入してリフォームを行えば、新築より安く、新築同様の住み心地が実現可能な場合もあります。

しかし中古マンション購入には、さまざまな点で注意する必要があります。
今回の記事では、中古マンション購入時の確認すべき重要なポイントなどについて詳しく解説していきます。

目次

・1.中古マンション購入時に確認すべき重要なチェックポイント
 ・1.1.リフォームのメリットと費用について
 ・1.2.周辺環境の重要性

・2.中古マンションの選び方ガイド
 ・2.1.物件の状態と耐震性の確認
 ・2.2.管理体制の把握と管理費

・3.内覧時に用意しておきたいチェックリスト
 ・3.1.部屋別の確認すべきポイント
 ・3.2.周辺環境で確認するポイント
 ・3.3.中古マンションのリスクと注意点
 ・3.4.災害リスクと耐震基準
 ・3.5.中古物件特有のデメリット
 ・3.6.中古マンション購入後の失敗を避けるために

・4.まとめ

 

中古マンション購入時に確認すべき重要なチェックポイント

中古マンションを購入する際には、確認すべき重要なポイントがいくつかあります。
そんな重要ポイントには以下のようなものがあります。

  • 資金計画
    自己資金とローンどちらを使用するのか、頭金をどれだけ入れるのかなどの購入に必要な資金の計画が必要です。
    マンション本体の価格に、登記などを行うための諸費用や仲介手数料などがプラスされていきます。
    リフォームを計画している場合には、さらにその工事費用もプラスされます。
  • 物件の状態
    中古マンションでは物件の状態確認が非常に重要です。
    内部だけでなく、共用部分となる廊下やエントランスなどの清掃が行き届いているかなどの管理状況も確認しましょう。
  • 立地や周辺環境
    住んでから重要となってくる立地や周辺環境の確認も重要です。
    交通のアクセスや近隣にお店があるかなどの生活環境の確認が必要です。
  • 資産価値
    マンションの価値は築年数や構造、修繕状況、立地などさまざまな要素で決まっていきます。
    将来的な資産価値について確認しておくとよいでしょう。

上記のように中古マンションを購入する際には、新築マンション購入以上に慎重になる必要性があります。
これらのポイントを参考に慎重に検討しましょう。

リフォームのメリットと費用について

中古マンションを購入してリフォームを行うことは、さまざまなメリットがあります。
そのメリットについていくつか紹介します。

  • コストの節約
    中古マンションをリフォームする方が、新築マンションを購入するより、費用を抑えられる場合が多いです。
    リフォーム範囲を少なくし、高額な設備の設置などを行わなければ、費用は軽減できます。
    経年劣化を感じやすい壁紙の張り替えを行うだけでも、内部の雰囲気は新築に近い見た目にもなってきます。
  • 立地の選択肢が広がる
    物件の数が新築マンションに比べて、中古マンションの方が多いです。
    そのため希望する立地の物件を見つけやすく、購入後の生活環境に有利な場合が多くなってきます。
  • 好みの内装に変更可能
    新築マンションは出来上がったものを購入するため、壁や天井、床などの色は決まっています。
    設備機器についても設置が完了しているので変更は不可能です。

中古マンションを購入してリフォームを実施すれば、基本的に専有部分のみですが自由に変更が可能となっています。
好きな色の床や、おしゃれな壁紙など自由に選択可能です。

上記のように中古マンションを購入してリフォームを行うことは多くのメリットが存在します。
しかしメリットばかりでなく、注意しておく点も存在します。

マンションには、マンションごとに定められた管理規約があり、リフォーム可能な範囲についても定められている場合が多いです。
そのため、リフォームしたい場所が管理規約によってリフォームできない可能性もあります。
さらにあまりに古い物件の場合は、配管や配線などの交換などの修繕が必要な場合があります。
事前に修繕必要ヵ所を確認しておくことが重要です。

メリットばかりに目がいきがちですが、注意すべき点も存在するため、事前の確認はしっかりと行いましょう。

周辺環境の重要性

中古マンション購入の際の重要なポイントのひとつに周辺環境があります。
周辺環境は直接生活に影響を与える部分であり、賃貸のように簡単に引っ越しができないため、変更ができない要素です。
特に確認しておく周辺環境の施設などには以下のようなものがあります。

  • 生活利便施設
    スーパーやコンビニ、銀行、病院などの生活するうえで必ず必要となってくる施設。
  • 交通アクセス
    最寄りの駅やバス停などの場所、距離、路線など
  • 教育施設
    小、中学校、高等学校などの教育施設の場所など
  • 治安
    周辺の治安状況や交番などの有無、外灯の設置状況など

上記のポイントを参考に中古マンションを探すことで、希望に合った価値の高い中古マンション購入へとつなげていきましょう。

 

中古マンションの選び方ガイド

中古マンションを選ぶ際にはさまざまな要素から優先順位をつけて決めていくこととなっていきます。

  • 予算
    まずは予算が合わなければ、購入はできないため比較的優先順位の高い要素となってきます。
  • 立地、周辺環境
    住みやすさに影響与える要素であり、住んでからの快適性が変わってきます。
  • 物件の状態
    経年劣化による内装や設備の状態や、共用部分の管理状況など事前に確認が可能です。
  • 間取りや広さ
    間取りや広さは住む人数によって妥協できない要素であるため、こちらも優先順位の高い要素となってきます。
  • リフォーム可能かどうか
    購入予定のマンションがリフォーム可能であるか、可能な範囲はどこまでかの確認が重要です。
    それによって、購入後の計画も変わってきます。

上記のような項目から、自身の中で優先順位を設定して決めていくようになっていきます。
全てが叶えられる物件は、なかなか見つからない場合が多いので、落とし所を決めておく方がおすすめです。

物件の状態と耐震性の確認

中古マンションを選ぶ際の確認事項の中に、物件状態の確認や耐震性の確認があります。
これらを確認することで、リフォームや修繕に必要な費用や、マンションの安全性がわかります。
物件の状態は以下の項目から確認することが可能です。

  • 修繕履歴
    過去に行われた修繕工事の履歴を確認することで、現在の物件の状態が把握できます。
    外壁や屋根といった重要な部分の修繕が行われているか確認しましょう。
  • 管理状態
    管理組合がしっかりと活動されているか、共用部分の管理、清掃が行われているかなどを確認します。
    これによりマンション全体の管理状態が把握できます。

上記のようなものから、物件の状態を確認していくことが必要です。
さらに建物の安全性に関わる耐震性については以下のポイントから確認できます。

  • 1981年以降に建築され、新耐震基準を満たしたものであるか。
  • 耐震診断を受けた実績があるかどうか。
  • マンションが立っている場所の地盤の強さ。

上記の内容を確認することで、地震への強さが確認でき安心感へとつながっていきます。
物件の状態と耐震性についてしっかり確認を行い、住んでからの安心を確保していきましょう。

管理体制の把握と管理費

マンションの管理体制や管理費を把握することは、マンション購入後の日々の生活や毎月の支払に影響を与える要素です。
そんな管理体制や管理費を確認するために以下のものを確認する必要があります。

  • 重要事項調査報告書
    こちらはマンションの管理会社が作成する書類であり、管理体制や管理組合の収支、修繕積立金の積立状況などが確認できる書類です。
  • 管理組合の議事録
    こちらを確認することで、管理組合の活動や過去のトラブルなど履歴が確認でき、マンション内の課題や取り組みを把握することができます。
  • 管理費や積立修繕金の滞納状況
    管理費や積立修繕金が滞納されることなく、適切に運用されているのか確認することで、管理体制の正常さが把握できます。

上記のものを確認することによって、マンションの管理体制や管理費の状況を把握することが可能です。
適切な管理が行われているかしっかり確認していきましょう。

 

内覧時に用意しておきたいチェックリスト

中古マンション購入を検討する際、内覧させてもらい内部の状況を確認する、重要な機会があります。
ここでのチェックによって購入の決断を左右する内容となってきます。
チェック不足で購入後、後悔することがないように、チェックリストを作成して漏れなくチェックすることが重要です。

そんな内覧時に用意しておきたいチェックリストやチェック項目について、いくつか紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。

部屋別の確認すべきポイント

内覧時には、部屋ごとにさまざまなものの状態を確認する必要があります。
そのポイントは以下のようなものがあります。

リビング、ダイニング、寝室、各居室

  • 床のキズや汚れの状態、壁天井のクロスなどの仕上げ材の劣化状況
  • スイッチ、コンセントの位置や数、テレビ用のコンセント、LANや電話配線の有無など
  • 窓の位置やサイズを確認し、カーテンのサイズ検討に活用
  • ドアや窓のキズや汚れの有無、開閉状況に問題はないか
  • 収納スペースの広さ

キッチン、お風呂、トイレなどの水回り設備

  • 水、お湯がちゃんと出るか。
  • 設備のキズや汚れ、カビなどがついていないか。
  • 水漏れなどなく、きちんと排水がされているか。
  • 搭載されている機能が問題なく使用できるか。
  • 照明や換気扇などの設備が問題なく使用できるか。

和室

  • 畳がへたっていないか。
  • 日焼けして変色していないか。

その他

  • 玄関などでタイルを使用している場合、割れや汚れがないか
  • インターホンや火災報知器などの機器が問題なく可動するか

上記のような項目を部屋ごとにチェックしていくことが重要となっていきます。 メモやリストにまとめて、項目に漏れがないようにチェックしていきましょう。

周辺環境で確認するポイント

内覧の機会に周辺環境のチェックも合わせて行いましょう。
周辺環境のチェック項目としては以下のようなものがあります。

  • ゴミステーションの清掃状況、場所、ゴミを出せる時間など。
  • 駐車場の清掃状況、場所、空き状況、利用料など。
  • エントランスや廊下などの共用部分の管理状況など
  • 近隣の騒音、交通量などの生活環境など。

上記のような周辺環境についてもチェックしておくことが重要となってきます。
住んでみないと気づけない部分もありますが、確認できるものは極力チェックしておくことがおすすめです。

中古マンションのリスクと注意点

中古マンションの購入には、多くのメリットがあり魅力的な反面、リスクや注意点について理解しておく必要性があります。
ここからは、中古マンション購入におけるリスクや注意点についていくつか紹介していきます。

中古マンション購入後の後悔がないように、リスク管理をしっかりと行いましょう。

災害リスクと耐震基準

中古マンションの購入には、災害リスクや耐震基準について理解しておく必要があります。
マンション内の防災設備の設置状況や、マンション周辺の水災害などの危険区域であるかの確認が重要です。

市区町村が出しているハザードマップを確認しておくといいでしょう。耐震についても確認が必要です。
築年数が古いマンションでは、耐震基準が古い設定のもので建てられているので、耐震性に不安があります。
耐震補強を実施していれば問題ありませんが、未実施のものは注意が必要です。

このようなリスクがあることを理解して、物件選びを行うことが賢明であるといえます。

中古物件特有のデメリット

中古マンションには、中古物件特有のメリットがあれば、デメリットも存在します。
ここではそんな中古物件特有のデメリットについていくつか紹介していきます。

  • リフォームやリノベーション費用
  • 経年劣化や老朽化、修繕費が高額になる場合がある
  • 築年数によって耐震性の問題
  • 古い機能の設備機器
  • 資産価値の低下
  • 現在より機能性が低いセキュリティ

中古特有のデメリットには上記のようなことが考えられます。
リフォームなどで対応可能な部分もありますが、その分費用が増大するため、バランスをとった対応を行う必要があります。

中古マンション購入後の失敗を避けるために

中古マンション購入は決して安い買い物ではなく、失敗はしたくないものです。
購入後の失敗を避けるためには、事前の確認や計画をしっかり行うことが重要です。
安易に購入を進めて、後から後悔しても遅いので、時間をかけて購入前の情報収集や準備をしっかり行い、対応や対策について検討していきましょう。

 

まとめ

今回の記事では、中古マンション購入時に必ず確認すべきポイントについていくつか紹介していきました。
中古マンション購入は、資金面や選択肢の多さなどさまざまなメリットがありますが、デメリットになる部分もあるため、適切なリスク管理が必要です。
今回の記事を参考に、後悔のない中古マンション購入を実現させてください。

なお、中古マンション購入後のリフォーム・リノベーションに関するご依頼は「ビルディングデザイン」におまかせください。
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