Panasonicの床材「マイスターズウッド」を解説!特徴からコートの種類までご紹介
Panasonicの「マイスターズウッド」は、天然木を使用しつつもお手入れがしやすい床材です。今回はマイスターズウッドの特徴から色柄、天然木の趣ある個性や特別なコーティングまで詳しくご紹介いたします。
目次
・2.マイスターズウッド「フロアー」と「フローリング」の種類について
・2.1.マイスターズウッドフローリング
・2.2.マイスターズウッドフロアー
・4.「トリプルコート」と「ダブルコート」を解説!おすすめ空間もご紹介
・4.1.長い時間を過ごす空間にはトリプルコート
・4.2.傷がつきにくく椅子の引きずりにも強いダブルコート
・5.特別な「kihada」と「土足コート」
・5.1.素足で心地よく過ごせる
・5.2.非住宅施設にも対応する 土足コート
マイスターズウッド「天然木突き板仕上げ」とは?
(写真引用:Panasonic公式HP「床材商品ラインナップ」)
マイスターズウッドは「天然木突き板仕上げ」です。
天然木突き板仕上げは、天然木の表面を薄くスライスして基材に貼り付けたものを指します。ただ薄くスライスして貼り付けるだけでなく、パナソニック独自の「エイジング技術」により木目を強調したり、色彩の領域の幅を広げたりして天然木の美しさを繊細に表現しています。
例えばアッシュ材では、エイジング技術を施すことにより木目のコントラストを強めることができます。木によって異なる木目の個性を損なわせることなく、明度の幅を広げています。さらにバーチ材では、木材特有の光沢(照り)による表情の変化をエイジング処理によって引き出しています。エイジング前と比べると、照りの変化は約2倍にもなります。光の当たる角度や見る位置によって変化する表情をより楽しめるようになっています。
また、天然木を使用する床材というと丸ごとの無垢材の床を思い浮かべる方も多いですが、無垢材と比較すると以下のようなメリットがあります。
- 天然木突き板仕上げは反りにくい
すべてが無垢材である床と比べて、突き板仕上げは反りにくい傾向にあります。無垢材は木そのものであるためどうしても木の反りやすい特性が現れることがありますが、突き板仕上げでは薄くスライスしているため反りにくいのです。 - 無垢材の床と比べて安価
天然木突板仕上げと無垢材を比べると、天然木を使用している割合が大きく異なります。突き板仕上げはスライスしているもので、無垢材は木そのものであるため、圧倒的に無垢材の方が木を多く使用します。そのため、無垢材は高価になりやすいです。比べると突き板仕上げの方が安価となります。天然木を使用しているにも関わらず、費用を抑えられるのは嬉しいポイントです。
このようなメリットから、マイスターズウッドの天然木突き板仕上げは「天然木の本物の質感や経年変化を楽しみたいが費用を抑えたい方」や「天然木を使用したいけれどメンテナンスをラクにしたい方」にお勧めの床材です。
マイスターズウッド「フロアー」と「フローリング」の種類について
マイスターズウッドは「マイスターズウッドフロアー」と「マイスターズウッドフローリング」に分かれ、見た目に違いがあります。具体的には幅の広さや溝の違いによるものです。
マイスターズウッドフローリング
(写真引用:Panasonic公式HP「マイスターズウッドフローリング 土足コート」)
該当商品:マイスターズウッドフローリング 土足コート
Panasonicの床材には、2種類の幅があります。中でも幅が狭い方である幅145㎜もしくは幅142㎜の商品が「マイスターズウッドフローリング」です。幅が狭いと、立体感が出るためにぎやかな印象となることが特徴です。土足コートにつきましては、後ほど詳しく解説いたします。
マイスターズウッドフロアー
フローリングよりも広い幅である、303㎜幅の床材は「マイスターズウッドフロアー」です。比較的広い幅のため、空間の広がりを感じられることが特徴です。マイスターズウッドフロアー」の中にもいくつかの種類があります。
1本溝 横溝
(写真引用:Panasonic公式HP「マイスターズウッドフロアー トリプルコート」)
該当商品:マイスターズウッドフロアートリプルコート/マイスターズウッドフロアーダブルコート/マイスターズウッドフロアーkihada
幅303㎜の中に1本の溝があるものです。約15㎝ごとの間隔で溝があります。さらにマイスターズウッドは横にも溝があるタイプとなっており、横溝があることでより視覚的に奥行きをもたらします。
2本溝 横溝
(写真引用:Panasonic公式HP「マイスターズウッドフロアー ダブルコート 3P」)
該当商品:マイスターズウッドフロアーダブルコート3P
幅303㎜の間に2本溝が入るデザインのことを指します。ワンセット(約30㎝)の中に約10㎝ごとに溝があるタイプで、加えて横溝があります。部屋を広く見せたり、統一感を出したりする視覚的な効果があります。
パーケットタイプ
(写真引用:Panasonic公式HP「マイスターズウッドフロアー トリプルコート パーケット」)
該当商品:マイスターズウッドフロアートリプルコート パーケット
木片が合わさって作られた床の柄を指すパーケットタイプは、3種類からお選びいただけます。特徴的な柄のため、空間の印象を大きく変えることができます。
- フレンチヘリンボーン
パーケットと言うと、こちらのヘリンボーン柄を想像する方も多いでしょう。ヘリンボーンはクラシックやモダンの雰囲気によく合い、高級感のある空間に仕上がります。また、フレンチヘリンボーンは通常のヘリンボーンよりもシャープで洗練された印象となります。組み合わせる家具などによって、様々な空間に合わせることができる柄です。 - スクエアブロック
正方形のブロック状の模様を表すスクエアブロックは、秩序的に並んでいるため、落ち着いた雰囲気となります。ユーカリ色などの濃い色を選択すれば、より洗練された印象となります。 - ランダムボーダー
スクエアブロックとは反対に、不規則な境界で個性的な柄がランダムボーダーです。比較的カジュアルな印象を与えやすいことが特徴です。華やかになるため、シンプルな家具との相性が良いです。
パーケットタイプも天然木を使用しているため、ピースのズレがあったり表面に凹凸が生じたり、角度により左右で見え方が異なったりすることがあります。天然木特有の現象であるためご承知おきください。角度により見え方が異なるのは、天然木の魅力でもあります。
色柄と天然木ならではの風合いについて
マイスターズウッドはカラーバリエーションも豊富です。20種類以上の色柄からお好みのものを選ぶことができます。マイスターズウッドでは、同社の床材「ベリティス」とは異なる色柄の用意もありとても魅力的です。
(写真引用:Panasonic公式HP「フローリングARアプリ」)
色柄の種類の多さもさることながら、天然木ならではの美しさは格別です。スタンダードなカラーの他に、近年人気が高まっているグレイッシュなカラーの選択肢もあります。特にアッシュ突き板である「グレージュ色」や「フォギーホワイト色」などは、Panasonicの他シリーズの床材であるベリティスにはない色柄のため、グレイッシュな雰囲気がお好きな方は一度実物やサンプルを見て確認することをおすすめいたします。
また、マイスターズウッドは天然木であるため、すべての柄が均一ではなく個性があります。ひとつとして同じものがないからこそ、その表情が魅力です。こちらでは、天然木の個性の一部分をご紹介いたします。
- 材色の濃淡
木材は中心部分の色が濃く、外側部分が淡色となっているため、切り出し方で濃淡差が生じます。樹木に力が加わった影響により色が変わることもあります。 - 節・抜け節
木が成長する過程で、枝や葉が幹に取り込まれた跡です。葉の節の方が小さく、点在する特徴があります。 - ガムポケット
黒い筋のような模様です。成長過程で木の細胞のすき間に樹脂や樹液が溜まって点や筋状に変色します。
(写真引用:Panasonic公式HP「木質床材・玄関框・床暖房・階段・手すりカタログ」)
上記の他にも、多様な個性があります。木が生きてきた証とともに過ごせるのもマイスターズウッドの特長です。
「トリプルコート」と「ダブルコート」を解説!おすすめ空間もご紹介
マイスターズウッドの床材には2種類のコートがあります。使う頻度やお部屋のシチュエーションに合うコートを選ぶことが重要です。また、マイスターズウッドでは色柄によってコートの種類が決まってしまう場合がありますので事前にご確認ください。
長い時間を過ごす空間にはトリプルコート
(写真引用:Panasonic公式HP「美しさが続く選択肢「適材適床」」)
トリプルコートは歩行頻度が高い空間でも安心の、高い耐久性があります。また、厚いコーティングの層により水や油の侵入による床表面の変色が生じにくくなっています。そのため、キッチンなどの水回り空間でも採用することができる心強い床材です。
構造としては2種類のUVコートと高密度コートの3層となっています。水のしみ込みにくさはもちろんのこと、掃除のしやすさ・汚れにくさまで兼ね備えているコーティングです。キレイを保ちやすく長続きする、最上級のコーティングです。
Panasonicのアンケート調査によると、床は色柄で決めたという方が1番多い結果となりましたが、“暮らし始めてから重視すればよかった点”では「へこみ・傷がつきにくい床にすればよかった」という意見が最も多くなっています。よく使う空間には、トリプルコートを採用することがキレイを長持ちさせる秘訣となるでしょう。
トリプルコートのおすすめ空間は、LDKなどの長い時間を過ごす場所です。床に負荷がかかることが多い空間でも、汚れがつきにくくお掃除しやすいトリプルコートであれば安心です。
傷がつきにくく椅子の引きずりにも強いダブルコート
(写真引用:Panasonic公式HP「美しさが続く選択肢「適材適床」」)
ダブルコートは椅子を引きずったり、ものをぶつけたりしても傷がつきにくいコーティングとなっています。UVコートを2層に重ね塗りし、傷に強くしていることが理由です。また、ダブルコートは傷以外に汚れにも強いコーティングです。汚れがつきにくいため、うっかり床を汚してしまった場合でもさっと拭き取ればキレイになります。
ダブルコートのおすすめ空間は、ワークスペースや子ども部屋です。椅子やおもちゃの傷にも強いコーティングで、キレイを長続きさせることができます。
特別な「kihada」と「土足コート」
マイスターズウッドの床材にのみ、特別なコートが2つあります。天然木の触り心地が味わえる「kihadaコート」と、店舗や施設などハードな床の使用にも対応する「土足コート」です。
素足で心地よく過ごせる kihada
(写真引用:Panasonic公式HP「マイスターズウッドフロアー kihada」)
天然木の素材感が楽しめる特別な床材が「マイスターズウッドフロアーkihada」です。ダブルコートやトリプルコートなどとは異なり、木目の凹凸を楽しむことができます。天然木の心地よい足ざわり感があるため、木の素材感がお好きな方にとてもお勧めです。
天然木本来の触り心地を追求したkihadaコートの秘密は「ブラッシング加工」にあります。ブラッシング加工はうづくりとも言われ、木目に沿って凹凸をつくり上げる伝統技法です。木材の表面にブラシをあてることにより、木材の柔らかい部分や導管が削れて自然な凹凸を生み出しています。こちらの技法によって、自然な凹凸のある木の温もりを感じながら過ごすことができます。
kihadaコートの色柄は、ニュアンスカラーが多く揃っています。落ち着きのある色合いで、どの空間にも馴染みやすいバリエーションです。
また、抗菌・抗ウイルス性能も備わっており床暖房にも対応しています。他の床と変わりなく床暖房がつけられることも魅力の一つです。床暖房対応であることにより、寒い時期でも裸足で木を感じながら快適に過ごすことができます。
非住宅施設にも対応する 土足コート
(写真引用:Panasonic公式HP「マイスターズウッドフローリング 土足コート」)
店舗や施設などの非住宅施設に対応できる「土足コート」は、人通りの多い空間にも安心の丈夫な床材です。
住宅用コートとの違いは、分厚いコーティング層です。表面の仕上げ材を保護するようにコーティングされているため、より傷がつきにくくなっています。また、店舗や施設などで想定される様々な汚れに耐性があります。具体的には靴裏などのゴムによる汚れや、薬品による汚れなどです。傷・汚れともにつきにくいため、土足での利用が多い場所でも美しさが長持ちします。
土足コートの色柄は8種類からお選びいただけます。土足でも安心の丈夫さに加え、見た目では天然木の魅力が詰まった床に仕上がります。
厚みのある土足コートは、丈夫なだけでなく抗菌・抗ウイルス性能が備わっています。感染が心配な教育施設や医療機関でも安心してお使いいただけます。
まとめ
今回は、Panasonicの床材「マイスターズウッド」についてご紹介いたしました。天然木突き板仕上げの床材は、天然木が楽しめることに加えお手入れのしやすさも兼ね備えています。実際の色柄や天然木ならではの表情、kihadaコートの凹凸などはぜひショールームでお確かめください。
また、マイスターズウッドには他にも階段や玄関框の商品もございます。床のリフォームをする際には、他の場所と併せておこなうことにより統一感のある仕上がりにできるためぜひ一度ご検討ください。
なお、大阪でマンション・戸建てのリフォームやリノベーションに関するご依頼は「ビルディングデザイン」におまかせください。
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